多治見市議会 > 2021-12-14 >
12月14日-04号

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  1. 多治見市議会 2021-12-14
    12月14日-04号


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    令和 3年 12月 定例会(第5回)議事日程 令和3年12月14日(火曜日)午前10時開議 第1 会議録署名議員の指名 第2 議第106号 令和3年度多治見市一般会計補正予算(第8号) 第3 市政一般質問    (第2 提案説明~質疑~委員会付託)     -------------------------本日の会議に付した事件 議事日程のとおり     -------------------------出席議員(20名)         1番    山田 徹君         2番    片山竜美君         3番    玉置真一君         4番    城處裕二君         5番    奥村孝宏君         6番    吉田企貴君         7番    佐藤信行君         8番    渡部 昇君         9番    寺島芳枝君        10番    古庄修一君        11番    柴田雅也君        13番    若尾敏之君        14番    三輪寿子君        15番    若林正人君        16番    林 美行君        17番    加藤元司君        18番    仙石三喜男君        19番    井上あけみ君        20番    石田浩司君        21番    嶋内九一君     -------------------------説明のため出席した者の職氏名        市長         古川雅典君        副市長        佐藤喜好君        教育長        渡辺哲郎君        副教育長       高橋光弘君        企画部長       仙石浩之君        総務部長       富田明憲君        福祉部長       鈴木良平君        市民健康部長     澤田誠代君        経済部長       長江信行君        環境文化部長     若尾浩好君        都市計画部長     細野道仲君        建設部長       知原賢治君     -------------------------職務のため出席した事務局職員        事務局長       柚木崎 宏        書記         臼武徹也        書記         虎澤智子        書記         宮地久子        書記         阪野広紀     ------------------------- △開議    午前10時00分開議 ○議長(石田浩司君) これより本日の会議を開きます。     ------------------------- △第1 会議録署名議員の指名 ○議長(石田浩司君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第87条の規定により、議長において4番 城處裕二君、5番 奥村孝宏君の両君を指名いたします。     ------------------------- △第2 議第 106号 ○議長(石田浩司君) この際、日程第2、議第 106号 令和3年度多治見市一般会計補正予算(第8号)を議題といたします。     -------------------------             〔議案掲載省略〕     ------------------------- ○議長(石田浩司君) 提出議案に対する市長の説明を求めます。市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 追加議案として提出いたします、議第 106号 令和3年度多治見市一般会計補正予算(第8号)について、説明をいたします。 令和3年度子育て世帯への臨時特別給付金の実施についてです。 18歳までの児童への10万円相当給付については、市民ニーズスピード感給付コストの点から、一括現金給付も検討をしてまいりました。しかし、国は原則クーポン給付としてきました。まずは5万円の現金給付を先行することとし、児童手当受給者の口座に年内に振り込めるよう補正予算を提出いたします。残りの5万円については、昨日13日の衆議院予算委員会岸田内閣総理大臣は、突如、特定の条件をつけずに現金給付を認める答弁をされました。 補正予算の成立時の議論をしっかり見極めて対応いたします。 なお、1時間前まで幹部を集めて何とか昨日の突如発言について対応できないのか、こういうようなことも議論をいたしましたが、実務担当としては、今日ここに今議案を提出をしている、こういうようなことも含めてまずは5万円の給付を先行する、こういう状況でございます。 詳細につきましては、総務部長と市民健康部長が説明いたします。 ○議長(石田浩司君) 引き続き、総務部長に議案の詳細について説明を求めます。総務部長 富田明憲君。   〔総務部長 富田明憲君登壇〕 ◎総務部長(富田明憲君) 議案の詳細を説明させていただきます。よろしくお願いします。 5号冊、令和3年度補正予算書の1ページをお開きください。6号冊、議案説明資料も1ページでございます。 議第 106号 令和3年度多治見市一般会計補正予算(第8号)でございます。 歳入歳出予算の総額に8億 1,153万円を追加して、歳入歳出予算総額を 446億 6,131万 4,000円とするものです。 歳出予算の内容とその財源について、6号冊2ページの主要内容により御説明いたします。 国の制度で、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける子育て世帯を支援するため、臨時特別給付金を給付するものです。 給付金は、18歳、高校生までの子ども1人につき5万円で、1万 6,000人分を見込んでいます。 1番が事業費の8億円で、2番は、印刷費・郵送料・振込手数料等の事務費の 1,153万円です。 財源は、全て国庫補助金で賄われます。 3ページは、繰越明許費です。 3月末に出生した子など、一部は年度内に給付できない見込みであることから、繰越明許費として、事業費で 1,500万円、事務費で7万 3,000円を計上しています。 4ページをお願いします。 コロナ対策事業の予算を整理したもので、補正第8号を加えております。 5ページをお願いします。 財政判断指数の変動はありません。 簡単ですが、私からの説明は以上でございます。 ○議長(石田浩司君) 次に、市民健康部長に議案の詳細について説明を求めます。市民健康部長 澤田誠代君。   〔市民健康部長 澤田誠代君登壇〕 ◎市民健康部長澤田誠代君) 私からは、議案の事業概要について説明させていただきます。よろしくお願いいたします。 6号冊、議案説明資料2ページを御覧ください。 議第 106号 令和3年度多治見市一般会計補正予算(第8号)の主要内容でございます。 子育て世帯への臨時特別給付金の対象は、令和4年3月31日までに18歳になる児童です。ただし、児童手当同様の所得制限がございます。今回の子育て世帯への臨時特別給付金は、児童1人につき5万円の現金給付について予算計上しており、令和3年9月分の児童手当受給者、中学3年生までには年内にプッシュ型として児童手当口座へ振り込みます。高校生及び公務員世帯は申請支給となります。本補正予算が議決され次第、対象者に振込通知や申請書類を発送します。 また、令和3年9月1日から令和4年3月31日までに出生した児童も対象となり、児童手当受給者に該当した時点で随時支給いたします。 私からの説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 ○議長(石田浩司君) これより質疑を行います。 議第 106号 令和3年度多治見市一般会計補正予算(第8号)について質疑はありませんか。 7番 佐藤信行君。 ◆7番(佐藤信行君) まず初めに、直前までぎりぎりまで議論していただいたその姿勢に対しては強く支持させていただきますし、敬意を表します。感謝申し上げたいというふうに思います。 先行して5万円が現金、残りは来年春までにクーポンが一転、昨日の市長答弁、年内でも現金での一括給付を容認する考えも示され、本市も同様、ほかの地方自治体も大変困惑しているというふうに思います。そもそもこの 900億円以上も国民のお金を無駄に費やしてクーポンにすること自体おかしな制度でしたので、現金給付の方向に向いてきたことはせめてよき判断であるというふうに思います。 しかし、そもそもこの制度は国民を子どもの有無と所得制限で分断させるものであり、給付するのであれば全国民に給付すべきであるというふうに私は強く思っております。 また、子どもをもうけたくてももうけられない方々に対してはあまりにも配慮に欠けたものになっているのではないかというふうに私は思います。 しかし、制度として進んでいる以上、子育て世代の議員として、同世代はクーポンではなく一括10万円現金給付を望んでいることをこの場で発言させていただきたいと思います。 そこで、自治体の長として、また全国市長会など公の場においてもこれまでも高い発信力を持つ市長として、この制度についてどうお考えであるのか。一括10万円現金給付を容認する考えが示されて、先ほどもございましたが、何とかかなえられないかといったところで直前まで議論してくださったという御発言もいただきました。本市において市長は10万円全体を現金として給付されるお考えなのか、今のお気持ちをお聞かせいただければと思います。 また、これは来年春までを待たずにすぐに給付することも検討されていかれるのでしょうか。お聞かせいただければと思います。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) まず、政策というのはシンプルでなくてはいけないというのが私の考え方です。もう一つは、政策を実行実現するのは、市の職員です。今、地方自治体の声を聴いて制度設計をする。ちゃんちゃらおかしいですよね。地方自治体の声を聴いてから政策をつくるというのが本来じゃないですか。もう一つ、その内容の詳細は、補正予算成立後に明らかにする。僕が国会議員だったら絶対審議に応じないですよ。制度設計がないのにどうやって議決ができるんですか。そういうようなことが地方議会にいる人たちはよく分かる。地方自治体の首長はよく分かる。東京の官僚は分からない。国会議員の一部の人に全く分からない人がいる。だからこういうようなことが起きる。このように捉えています。私自身は、今日の開会1時間前までに何とか今の議案、補正予算、掛ける2って書けませんか。8億円ないか。会計管理者、立替えできないか。そうすれば一気に10万円年内に配れるだろう。市民健康部長は勘弁してくださいと。実は議会が通ると思って、当然思っていますよね、封筒に全部詰めて明日議決があったら郵便局に持っていってすぐ発送する。そうしないと5万円届かないんですよ。それを全部改めてでもいいからやろうと思っても、これは無理があるというようなところです。したがって私自身は、当初から現金支給。それもできるんだったら年末に5万円、年明けてから5万円、2回の手間をかけるんだったら1回の手間で10万円でいいんじゃないですか。なぜそう思ったか、なぜそう思ったか。受ける側がそのほうがいいという声が圧倒的に多いじゃないですか。だから政治をやる人たちは、発信するピッチャーじゃなくして、キャッチャー、受ける側がどうしてほしいのか、そういう声を聴いて政策を打つ。だから国民の声とか市民の声はどういうところが一番欲しいと言っていらっしゃるのかというようなことになれば、当然のことながら現金給付でしょう。スピード感。もう一つは、 900億円に上る事務費。その事務費を本当に困っている人にもう一回現金化をする。公務員の超過勤務手当というようなところじゃなくして、生きたお金を使ったほうがいい。だから必ず僕は全国市長会で言うのは、やっている現場の声を聴いてくれよと。プレイヤーの声を聴いてくれよと。新型コロナウイルスワクチンもそうです。今回の5万円、5万円、10万円もそうです。それを相当強く今の全国市長会の立谷会長は激しく発信をした。そういうようなことからある意味、国の官僚も、国の政治家も気持ちを変えざるを得なかった。ただそれにしても、変えるのは1回じゃないと、これ日替わりですもん。毎日、毎日、毎日変わるじゃないですか。だからそれは非常に当惑をするけれど、当惑をしながらでも食いしばって頑張らなきゃいけないのは市役所の職員ですので、申し訳ございませんが、議決をいただけると思ってもう封筒に詰め込んで、全部用意して、だってそうじゃなきゃ間に合わないじゃないですか。それは議員の皆さんは本気になったら議会軽視だと言われると、僕たちは議決が終わってからきれいに折って入れていたら年内に間に合わないですよ。それぐらいやっぱり東京にいらっしゃる人は感覚がおかしい。おかしいことをおかしいと言うと、おまえはおかしいと僕はずっと言われていますが、でももうちょっと言い続けようかなと思っています。 ○議長(石田浩司君) 7番 佐藤信行君。 ◆7番(佐藤信行君) 市長の思いをしっかりと受け止めさせていただきましたし、おかしいのは明らかに東京の人たちであります。ぎりぎりのところまでやっていただけるといったところなので、それ以上苦労をかけることも厳しいのかなというふうには思います。ただ、日替わりメニューのようになっておりますので、一括10万円給付という考えが示された今、なるべく早い段階で来年の春までではなくて、なるべく早くまた残りの5万円分を現金で給付できるようにまたお願いしたいというふうには思います。本当に職員の皆様、大変かとは思いますが、ぜひともお願い申し上げたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 2点だけ軽くお尋ねしたいと思います。 本市は、親育ち4・3・6・3たじみプランを推進しております。こちらは高い評価を得ております。これまでの取組と実績がございます。最初の4は、子どもを妊娠中から3歳までの4年間でございますよね。よって私は、せめて対象者を妊娠されている方々、こちらまで市として拡大して対象を入れるべきではないかというふうにお願いをして提案したいというふうに思うんですけども、いかがでしょうか。この給付金事業は今全国で注目されております。要するにこれも一つのチャンスと捉えて多治見らしさを全国にアピールする、そういったこともできるんではないかなというふうに思います。国庫ではないかもしれないんですけども、市の思いとしてそういったところも目を向けているんだといったことも可能ではないかなというふうに思うんですけども、その点はお考えいかがでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。
    ◎市長(古川雅典君) 精神的には理論的には非常によく分かるお話ですが、今回の5万円、5万円、10万円は一括国費です。そこに今、佐藤議員が言われるように、妊娠3か月、4か月のお母さんから市単独で市の一般財源で直接5万円、5万円、10万円をお支払いする。これについては議論が不足をしているというようなことと同時に、それが広く認められるかどうか。 もう一つ、今回冒頭に言われたように、赤ちゃんが欲しくて仕方がなくて、不妊治療をされていて、すごいお金かけても赤ちゃんが生まれない人からすると、いいわねというようないろいろな議論もありますので、今回このタイミングで、はい、分かりました、市単でいきましょうというタイミングではないと捉えております。 ○議長(石田浩司君) 7番 佐藤信行君。 ◆7番(佐藤信行君) 子どもの権利に関する条例を有する市として、もう1点お尋ねしたいと思いますが、児童養護施設等に入所されている児童に対しての給付金の取扱いについてお尋ねしたいというふうに思います。 国民に一律10万円を支給する特別定額給付金をめぐっては、全国で給付金を親が要求したケースが多数あったそうです。浪費されるおそれがあることから、施設側は断り、子ども名義で管理されたりしたそうですが、退所後引き出されることが懸念されることから、子どもの財産を守る仕組みづくりが求められるように全国的になりました。しっかりとその児童に対して活用されるようにしなければならない。これは当然のことであるというふうに思います。そして、もしあるのであれば、本市としてできることはあるのか。そういった対象者がいた際にどのように対応されるのか、御見解だけでもお聞かせいただければというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長 澤田誠代君。 ◎市民健康部長澤田誠代君) 児童と両親が同居でない場合につきましては、口座情報が活用できないということになりますので、申請が必要という形になると思います。本市でそのようなケースがあるかということは、今は情報が不足しております。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人君。 ◆15番(若林正人君) 市長の答弁で、多治見市ではもうクーポンではなく、年明け早々、残りの5万円分を現金で給付すると受け取ったが、そこはまだ未定だということですか。市長が今言われた多治見市民が何を求めているかを考えたら当然だということに今、感銘を受けたわけですよ。この状況の中で市長がこう市民の声を聴いていただいておると。いや、非常に改めてこれ以外の問題についてもいろいろ今後は議論ができるなと思った。 もう1点。来年の3月31日までに18歳になる人が18歳だというから、前の新生児のような同学年での不平等がないということですね。それと、18歳の高校生と後ろにつくんだけど、18歳で高校生ではない人はこれ対象外なの、今回。その辺が全然分からないんですよ。働いている方で、自分で所得税を払っているような方というのはもうこれもらえないのかどうか、両方ともお願いいたします。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 多治見市の政策決定というのは、市長が原案を示します。そして政策会議の中で議論をします。全ての部長が参加をした中で、なるほどそうだ。逆の場合もあります。市長がこうだと言っても、いや違うと言われることがある。これは多治見市の健全性です。したがって市長としての思いは、現金で給付。これをきちんとした一番近いところの政策会議の中で、第2弾の5万円についてはクーポンにするのか、現金にするのか。市長としては現金給付を提案したい。皆さん、いかがなものか。この手続を踏んだ中で正式に決定をする。これが多治見市流の政策の決定の手続でございます。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長 澤田誠代君。 ◎市民健康部長澤田誠代君) 高校生が対象ということになっております。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人君。 ◆15番(若林正人君) そうすると、扶養家族になっているという考え方でいいわけですかね、高校生がということで。働いている方とか、例えば学校も行っていない人も、世の中にはいるわけです、いろんな18歳が。高校へ行っていることが条件ということなんですね、これ今の話ですと。それとここの部分は申請主義ですよね。申請したときに申請してみたけども親の所得がオーバーだったよというのは、その申請者の時点でもう分かっているんでしょうか。それちょっと、その2つちょっと教えてください。所得制限の部分がかかっちゃって駄目ですよと言われたら気の毒でしょう、申請したのに。その点だけ。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長 澤田誠代君。 ◎市民健康部長澤田誠代君) 所得制限につきましては、申請していただいた時点で調べてみないと分からない部分もございます。明らかにこの方はという方はいらっしゃるかもしれませんけれども、取りあえずは申請していただいて、確認をさせていただいて、支給決定をするという形になります。 あと、高校生というくくりなんですけれども、養育しているという、ゼロ歳から高校3年生までの子どもを養育しているということになりますので、働いていない方であれば対象となるのかなというところはちょっと国のほうにも確認をさせていただきたいと思います。 ○議長(石田浩司君) 15番 若林正人君。 ◆15番(若林正人君) 昨日ですけども、本会議終わった後、全員協議会で総務部長から説明を受けました。総務部長、そのときに国の中で今日そのような答弁が、何らかの答弁があったようですと言われて、午後4時頃の話なので、私も家帰ってみたら、午前9時頃にもう述べられているんですね、岸田内閣総理大臣。その間、総務部は、こういうことが起きていますとか、昨日どういうアクションがありましたか。 ○議長(石田浩司君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) 岸田内閣総理大臣の発言については、私どもの情報を一番早く手に入れる方法としてiJAMPというツールを使って入手をしておりますけども、その情報が来たのが午後3時半過ぎでございましたので、ちょっと昼の時点ではまだ正確に、一般的なニュース程度の情報しかなかったということでございます。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) また変わるかも分からない。僕はそういって言いましたから、それが確定的なもので一個一個ステップアップするわけじゃないから、また変わるかも分からないよとこういうようなことは助言をいたしました。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長 澤田誠代君。 ◎市民健康部長澤田誠代君) 私の発言で先ほど高校生対象と申し上げましたが、ゼロ歳から18歳までの児童を児童と呼ぶということで、18歳までの子であれば、養育していらっしゃる世帯であれば申請していただいて大丈夫です。訂正させていただきます。 ○議長(石田浩司君) 9番 寺島芳枝君。 ◆9番(寺島芳枝君) 衆議院選挙で、子どもへの応援メッセージということで一括10万円給付を訴えてまいりました。それに最終的には近づいたのかなというふうに思っております。その中で児童手当の給付の所得制限です。補正予算でも出ておりましたけれども、所得制限があって特例給付として 5,000円を毎月支給されていた方たちが、今回所得制限から外れて児童手当が受けられるようになった世帯がありました。児童手当を受けている方にはプッシュで入りますが、児童手当が変わるということがあり得るわけですね。どの時点でそれが示されるのかということが分かれば教えてください。 ○議長(石田浩司君) 市民健康部長 澤田誠代君。 ◎市民健康部長澤田誠代君) 前年度所得の現況を確認するのが大体7月ぐらいになりますので、今回9月分の児童手当の対象の方になりますので、そのまま変更なく支給をするという形になります。 ○議長(石田浩司君) ほかに質疑はありませんか。   〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石田浩司君) これをもって質疑を終結いたします。     ------------------------- ○議長(石田浩司君) ただいま議題となっております議第 106号 令和3年度多治見市一般会計補正予算(第8号)は、お手元に配付いたしました議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。     ------------------------- △第3 市政一般質問 ○議長(石田浩司君) それでは、日程第3、市政一般質問を行います。 質問者は登壇の上、質問されますとともに、できるだけ簡単明瞭に質問されますようお願いいたします。 なお、執行部におかれましても、簡単明瞭にして、的確なる御答弁をお願いいたします。 答弁において反問するときは、反問する旨を明らかにして、議長に許可を得てください。 反問を終わるときは、反問を終わる旨を発言してください。 それでは、最初に3番 玉置真一君に発言を許可いたします。   〔3番 玉置真一君登壇〕(拍手) ◆3番(玉置真一君) 自民クラブの玉置真一でございます。議長より一般質問におきまして発言の許可を頂きましたので、通告に従い、多治見の魅力再発見そして発信!をテーマにいたしまして、質問させていただきます。 新型コロナウイルス感染症が収束しつつありますが、いまだにオミクロン株の脅威、そして3回目の新型コロナウイルスワクチン接種等、目に見えないウイルスとの闘いは続いておりますので、内容濃く、短く簡潔に、そして爽やかを心がけて質問させていただきます。 さて多治見市には、数多くの魅力ある観光資源があり、市民の自慢でもあります。中でも、歴史、文化、伝統産業がとりわけ光輝く資源であり、国宝永保寺や美濃焼は観光客を引きつけるすばらしい財産であると考えます。 これまで日帰り観光を軸に、様々な取組を行ってみえたことを高く評価します。 資料1ページの上段は、情報誌cheekに掲載してあるものです。このページにはオリベストリート、モザイクタイルミュージアム、陶都創造館、新町ビルなどが掲載されております。資料1ページの下段は、蔵珍窯、AtelierORIBE、虎渓窯などでいろんな体験を通じて美濃焼を楽しむなど、最近中部エリアで大変人気のある観光情報誌cheekに本市の陶芸美濃焼情報の特集が掲載されるなど、様々な媒体で発信していることを認識しております。今回、私がこのテーマに至った経緯は、御存じの方も見えると思いますが、私は以前、鬼岩温泉に勤務しておりました。その関係でただいまも交流が続いており、鬼岩温泉のOBとして、先日、鬼岩観光協会に出向きまして、流通可能な旅行商品化、要は観光ツアー等の発信等について話がございました。資料2ページを御覧ください。岐阜県観光連盟が運営する旅行商品販売サイトVISIT岐阜県というものです。VISITとは、訪問するとか、訪れるというような意味です。VISIT岐阜県のホームページサイトがございますので、もし御興味ある方は配付した資料にQRコードありますので、ここを一回読み込んでサイトにアクセスしてみてください。先ほどの話の中で、そのVISIT岐阜県を運営されています岐阜県観光連盟の方、またはそのサイト運営会社の民間の方から、多治見市もこのVISIT岐阜県、積極的に取り組まれてすばらしい実績とのお話を聞いたため、今回テーマとして取り上げようと思いました。 それでは早速ですが、岐阜県観光連盟が運営する県内体験旅行販売サイト、このVISIT岐阜県について、次の質問をいたします。 1つ目、本市ではVISIT岐阜県など、旅行商品造成にどのように取り組まれたか。 2つ目、近年、先ほどもありましたが作陶体験だとか、そういった体験ツアーが非常に人気であります。このような体験ツアーのプランニングはどのようにされたか。 3つ目、実際運営されて、非常に人気があるというお話は聞いておりますが、このプランの反響はどうであったか。 以上、1回目の質問とさせていただきます。御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) VISIT岐阜県、これの反響について答弁を申し上げます。 多治見市のプランが売上げのトップ、1番になりました。高い評価を頂いております。 また、家族で県内修学旅行プランでは、多治見市からは5つのプランを提案いたしましたが、5つのプラン全てが採択をされました。そして販売初日1日で全てが売り切れるというような状況でございます。いいものを持っている、つくり上手の売り下手、こういうようなことをずっと私自身は市の職員に叱咤激励として言ってきました。これをはっきりユーザーとして理解ができる。ユーザーが買いたい。あるいは買ったという実績。これは大きく、経済部の自信につながっております。 ○議長(石田浩司君) 経済部長 長江信行君。   〔経済部長 長江信行君登壇〕 ◎経済部長(長江信行君) それでは、私からは市長答弁以外についてお答えをいたします。 まず、VISIT岐阜県の旅行商品への取組についてです。 昨年度は中止が相次いだ小中学生の修学旅行の代替企画として、家族で県内修学旅行プラン、今年度は夏休みに親子で体験をテーマとした岐阜マナビ旅にそれぞれ複数プランを提案しました。 現在は、岐阜県の魅力を再発見するVISIT岐阜県モニターツアーにおいて焼き物の本物を体験するプランを提案し、展開をしています。 次に、どういったプランを提案したかという御質問でしたが、歴史、文化、伝統、産業をテーマに、本物に触れる旅を産業観光課の若手職員がプランニングしました。永保寺の国宝特別拝観や岐阜県重要無形文化財保持者、安藤日出武先生による作陶パフォーマンスなど、ほかの旅行商品では味わえない本物の体験を旅行商品として企画立案し、積極的に提案をした結果、大人気商品となりました。 ○議長(石田浩司君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) 資料3ページの上段が、昨年度実施された家族で県内修学旅行プランのツアーの資料でございます。資料3ページの下段の写真で、子どもたちの真ん中にみえる方が巨匠、安藤日出武先生ですね。本当に美濃焼の巨匠と直接触れ合えるというのは、子どもたちにとっても非常にすばらしい体験だったと思います。本当にVISIT岐阜県の中でも、先ほど市長からの御答弁ございましたが、県内の中でもいろんなツアー、いろんな体験ツアー、モニターツアーが商品として出ております。その中でも1番、2番は、多治見市のこのツアーです。非常に評価頂いております。また、これに当たって担当の方から、多治見市の担当者は非常に積極的でフットワークがいい、経済部長をはじめ、担当課皆さんへの評価が非常に高かったです。そのようなことを、経済部長、どのように受け止められますか。 ○議長(石田浩司君) 経済部長 長江信行君。 ◎経済部長(長江信行君) お褒めいただき、ありがとうございます。私ではなくて、先ほど申し上げました産業観光課の若手職員、入庁して2年目の職員になりますが、彼が本当に積極的に取り組んだ、そういった姿勢がこういった成果に現れているんじゃないかなというふうに思っております。 ○議長(石田浩司君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) よく分かりました。これもやっぱり経済部長の御指導があってこそ、これからますますと育っていかれる方々だと思いますので、よろしくお願いします。 資料4ページの上段が、先ほどありましたモニタープランの一つで、幸兵衛窯での体験をされている様子です。地方から多治見市に来ると、まずは虎渓山、永保寺、それから修道院、モザイクタイルミュージアムというようなところへ案内して、お昼はウナギを食べるとかを非常に喜ばれるんですけども、その道中でやっぱり窯業関係の建物、煙突であったり、型屋さんに白い型が乾かして置いてある。これ非常に県外の方は興味を持たれるんですよ。我々は常に子どもの頃から接してきて当たり前のことが、これは何と、茶碗というのを陶器を目にしたことはあるんですけども、実際それをつくるまでの工程、非常に興味を持たれます。窯焼きさんというか、メーカーさんに行くと、へえ、このように陶器がつくられるんだというように感動いただきます。本当にこれが当たり前と思っているところが実はすごい観光資源であるというのは、本当に身をもって思ったことがございます。 ほかにも体験してやられているツアー、資料4ページの下段もそうですが、子どもたちが体験して、この中から将来の巨匠が生まれる可能性もありますので、ひとまずこの体験ということは非常に大切なことです。県外の話になりますが、例えばいろんな工場等のバックヤードを特別に見るというモニターツアーも人気を博しているということをお聞きしております。 ここでもう一度、再質問させていただきます。今後もこの一般向けのモニターツアープラン等の実施の予定はございますでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 経済部長 長江信行君。 ◎経済部長(長江信行君) 今後はモニターツアーではなくて、実際の正式なツアーが実施されるというふうに考えております。 ○議長(石田浩司君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) 今この体験ツアーも含めて、美濃焼を中心にお話をさせていただいて、質問させていただいていますが、モニターと今後のプランについて、美濃焼以外のプラン等も御計画の中にはございますでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 経済部長 長江信行君。 ◎経済部長(長江信行君) 多治見市では5年くらい前から「多治見るこみち」という美濃焼以外も、美濃焼も含めて、いろいろな体験をするオリジナルの体験プログラムがありますので、それも来年度引き続き実施をしたいというふうに考えています。 ○議長(石田浩司君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) 今ある、表に出ている観光プラン以外でも、多治見市にはたくさんの魅力があると思います。その中で最近、非常にアニメでも、まちなかでも、いろいろな媒体でも紹介されています「やくならマグカップも」はこの後、同僚議員が質問するので、あまり深くは聞きませんが、「やくならマグカップも」に関連したプランの計画はございますか。 ○議長(石田浩司君) 経済部長 長江信行君。 ◎経済部長(長江信行君) 現在、名鉄観光サービス株式会社で「やくもロケ地巡りプラン」という旅行商品を販売しております。今後も「やくも」を活用したプランを積極的に旅行会社に売り込んでいきます。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) ペットの犬、ワンちゃんと一緒に、「わんワンダーフェス」というのを秋に行いました。これ2回目なんですが、非常に高い評価を頂いております。春日井市、名古屋市から多くの愛犬家が自分のペットを連れて虎渓用水広場に集まりました。 もう一つは、多治見市にペットライン株式会社というドッグフードの大きな会社があります。今回はあまり積極的に動きませんでしたけれど、虎渓用水広場から土岐川の河原に行って犬と一緒に散歩をする。今、かわまちづくりを計画をしておりますけれど、そういった中で名古屋市の人たちが、電車あるいは車で来て、土岐川の河原を犬と一緒に散歩できないのか。かわまちづくりプラスドッグ、そういうようなことと同時に、もう一つは、いろいろお話をさせていただきましたが、働く勤務先は名古屋市のまま、春日井市のままでいいけれど、この多治見市というのはワンちゃんと暮らすには非常にいい環境だというようなことで「移住犬住」、移住をしながら犬と過ごすという、これまたとんちんかんなことを言い始めましたけれど、「移住犬住」、これを一回、経済部と企画部の中で議論をしながら、何かペットライン株式会社があるということと、土岐川の河原があるということと、虎渓用水広場を使って十分なのと、やっぱりそこに来ているワンちゃんのしつけというのはすごく徹底をしていますし、ほえたりかんだり、あるいはおしっこしたり、うんちしたりというのも全然ないものですから、周りの皆さんからは非常に、あんなことやめてくれよということを言われたらどうしようかと思って第2回目を行いましたが、本当に思った以上の人の集まりでした。もともと持っている陶器、タイル。タイルは、名称 100年を来年迎えます。そこにワンちゃんと暮らせるようなまち、あるいは全体的なしつらえ、そういうようなことも新しい施策の中に入れて、さらに売り出せば、春日井市、名古屋市の皆さんはあっという間に飛びついていただけるという、この前手応えも感じましたし、いろいろな具体的なお話もさせていただきました。 ○議長(石田浩司君) 3番 玉置真一君。   〔3番 玉置真一君登壇〕 ◆3番(玉置真一君) 「移住犬住」すばらしいプランだと思います。市長にはいつも早朝より、うちのあまりしつけのよくない愛犬に御指導を多々賜り、ありがとうございます。 今話があった、ワンちゃんのイベントですけども、今年はちょっと参加できなかったんですけども、前回私も参加いたしました。私の愛犬は、保護犬でありまして、その犬を保護してもらったNPO法人もそこに参加していましたので、いろんな交流ができました。話が横にそれて申し訳ないです。 本当に、今言われた愛犬とともに暮らせるまちづくり、これは大変いいことだと思いますので、また共に考えてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 今回はアフターコロナを見据えて伝統産業を通じての多治見市の魅力、観光に特化して質問させていただきました。今後も、再発見、そして大事なのは再発見と発信への取組をよろしくお願いします。 私たちのこのまちは、自然環境、名所旧跡、食べ物そしてバロー文化ホール、星ケ台競技場の改修など、公共施設も今後ますます魅力が増してまいります。そして、かわまちづくり、「移住犬住」、これも非常に取り組んでいきたい内容だと思います。子どもたちには未来を、若者たちにはばりばりと仕事ができ子育てできる環境を、御高齢には何より健康で暮らせるまちづくりが大切です。防災・減災はもちろん、公共サービス、教育、医療、福祉、その他もこれまで以上に安心、安全、そして夢のある多治見市を共に目指してまいりしょう。 以上、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(石田浩司君) 次に、14番 三輪寿子君に発言を許可いたします。   〔14番 三輪寿子君登壇〕(拍手) ◆14番(三輪寿子君) 日本共産党の三輪寿子でございます。今回も、ジェンダー平等の視点から「生理の貧困対策」を!について5項目質問します。 全国での生理用品の無償配布は、お手元の資料にありますように今年5月時点で 255自治体、7月には 581自治体に増えています。直近では、11月19日、宮崎県の県立高校などに生理用品が一般財源でトイレットペーパー同様に配備されることが発表されました。 また、福井県越前市長は、12月議会で、我が党市議団の代表質問に対して、「年内に越前市の小中学校女子トイレに衛生上の問題をクリアできるナプキンストッカーを用意し、誰もが気兼ねなく利用できるように全トイレ 540室に配備する」と答弁しております。 岐阜県下では、生理用品のトイレ設置自治体が山県市、海津市、羽島市、土岐市、養老町、笠松町、各務原市、これは現在2校で試行中、関市では来年度生理用品の購入費を予算化し、各校の裁量によって配布する方針。 東濃地域では初めて土岐市が全小中学校のトイレに設置をされました。報道によりますと、9月から小中学校1校ずつ先行して設置し、事前学習で養護教諭から生理の貧困について、世界的に広がっていること、経済的理由がなくても利用してよいことなど説明されたということです。設置後 142人の女子生徒に取ったアンケート、この中では約8割、生理用品はあったほうがいい、学校のトイレにあると安心感がある、保健室だと先生に知られてしまうのでトイレにあって助かったと答えています。養護教諭は、学校に置いてあるだけで安心感があり、他人に生理だと伝えなくてよいので生徒の心と体の負担軽減につながっている。今後もなぜ生理用品を無償で提供するのか、設置の意図を定期的に指導していく方針だと述べています。教育長は、経済的問題の対策から始まったが、生徒への性教育を深めることにつながったと述べています。 なお、岐阜県内の学校トイレに生理用品の常備をと、運動を進めている新日本婦人の会岐阜県本部、この報告では、羽島市では、「困ったときはこの生理用品を使ってください、返却は不要です。もし相談したいことがあればいつでも保健室に来てください」と、トイレに貼り紙がしてあるとのことです。 また、生徒のアンケートの中には、生理用品をかばんから出すとき男子の目が気になる、急に生理が来たとき個室にあると安心、月1回つらい日があり、体調不良で休むと自己責任になるのが苦しい。保健室に取りに行くともらえるが、用意しておくよう注意されるのが嫌など、児童生徒の生理、心身の悩みが伺えます。 東京都では、 250以上ある全ての都立高校女子トイレに生理用品の無償設置が決まりました。その前段階では、生徒やPTAの主体的な取組があります。生徒会長をしていた都立高校生、3年生のHさん、生徒総会の議題で校内トイレ個室に生理用品を置いてほしい、この声を受けて申入れをするが、学校は予算をつけるのが難しい、保健室で貸出ししているとの回答でした。借りたら返さなくてはならないし、返さないと督促状が届くので不便、PTAが費用を捻出して全トイレの個室に設置をされたが、みんなが必要としているので都や国が責任を持つべき、こうした要求運動が実っています。この高校生は、髪の色に対しても生活指導部から頭髪検査で報告されるのはおかしい、男らしさ女らしさを求められるのはおかしい、自分らしさでいいじゃんと思う。 ジェンダー平等の考え方は基本的人権の尊重、人としての尊厳、その人らしさを大事にすることです。性教育も昔は男女別々であったが、今は同じように行われているのではないでしょうか。 資料のグラフのこの伸びについて、全国的には意思決定機関の場に女性の割合が影響し、生理用品の無償設置は徐々に増えて、最終的には差がなくなるのではないかと、この資料提供者の歴史学者、田中ひかるさんはこう予測をしています。そうなることをぜひ期待しております。 今回は、生理の貧困問題の入り口、生理用品のトイレ無償設置はまさに生理がタブー視されてきた時代から女性も政治や職場・学校の中で意思決定の場に参加でき、女性の将来にわたって命をつなぐための生活の最低ラインの確保をするためではないでしょうか。小中学生が学校へ安心して登校し、心身の健康が守られるよう、早急に全ての小中学校のトイレに生理用品の無償設置、この実施を求めて質問をいたします。 1点目、土岐市は、全小中学校のトイレに生理用品の設置をされたが、この取組をどう評価し、当市としてどのように対応されていくのか。 2点目、子どもの生理についてアンケート、実態調査を実施し、現状の保健室対応・トイレへの設置・生理痛による体調不良で学校を欠席、遅刻、早退、部活や体育を休んだ経験など、具体的な児童生徒に寄り添った支援が必要と考えるがどうか。 3点目、生理に対する正しい認識を持つための性教育、これを男女共に早期から発達段階に応じて実施することが求められるが、現状はどのようか。 4点目、鈴鹿市の女性市長の講演会の報告で、生理の貧困対策について、民間の協力支援で公共施設のトイレに生理用品を無償で設置、利用可能との紹介があったが、この取組の評価と当市の見通しはどのようか。 5点目、全小中学校のトイレに生理用品を設置した場合、市独自財源はどれほどか。これは、土岐市の段階的実績に応じた想定利用数の場合と全体の利用可能な想定数の場合についてお聞かせください。 以上で、第1回目の質問といたします。答弁、よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 小学校、中学校の性教育について答弁を申し上げます。 今年度から文部科学省から実施の依頼がありました。依頼内容は、性犯罪、性暴力防止の強化として生命の安全の教育をしっかりするように、こういった依頼でございます。 本市は、小学校低学年からプライベートゾーンを大切にする学習、こういうようなことを中心として市内各小学校、中学校で実施をしております。 ○議長(石田浩司君) 副教育長 高橋光弘君。   〔副教育長 高橋光弘君登壇〕 ◎副教育長(高橋光弘君) 三輪議員からの一般質問に対して、これで3回目になるので、私も本当に毎日考えているところでございます。 議員がおっしゃるとおり、とても見えにくいそして深い問題だなということは認識しております。 土岐市が全小中学校のトイレの洗面所に生理用品を配備された。これ11月からでございます。いろいろお話を聞いておりますと、大体月に40個程度ということで、それを1年分ということで 480個、備蓄倉庫の物から使うということを聞いております。 アンケートにおいては、先ほど議員がおっしゃったとおりなんですが、生理用品の種類をもうちょっと増やしてほしいなというお子さんからの意見もあるということです。 いろいろこういった効果がどうなのかということは、やっぱり今後見守っていく、情報収集していく必要があります。したがって、現段階でこの土岐市の取組に対しての評価は困難だと考えております。 なお、市としましては、教育委員会としましては、9月定例会でもお伝えしましたとおり、養護教諭が中心となって保健室で配布するだけでなく、声かけをするなど児童生徒一人一人に寄り添った対応を重視していきたいと思います。こうした対応から、生理と貧困への支援へとつながっていくと考えているからでございます。 したがって、現時点でトイレに生理用品を設置する予定はございません。 続いて、実態調査を実施し、具体的に児童生徒に寄り添った支援が必要ではないかということで、これは、もう議員御指摘のとおり、教育委員会も大切だと考えております。 それで、学校現場のことをちょっと知っていただきたいと考え、まずお伝えします。 学校は、生理痛を訴える児童生徒をきちんと把握しております。養護教諭は、この症状による欠席、遅刻、早退あるいは体育の見学などを把握し、個別に声をかけて悩みを聞くなど相談を行っています。 在校中に生理痛の相談があれば、湯たんぽ、ペットボトルなんかにちょっとお湯を入れてタオルで包むんですが、そういったもので腹部を温めるなどの処置を丁寧にしてくれております。早退する児童生徒はほとんどいないという報告を受けております。 また、支援を要する家庭に対しては、スクールソーシャルワーカーが家庭訪問などをして状況を把握して、学校と情報共有しています。大事なのは、そうすることによって、生理用品に限らない幅広い支援ができる体制をやっぱり整えることが大切かなというふうに考えております。 以上のように、学校は家庭的な不安や生理に対する不安を抱える児童生徒の実態を把握し、それぞれ個別に支援を行っているところです。やっぱり、今後も困ったときに相談できる、そして助けてくれる先生がいるという信頼関係を大切にして学校教育は進めていかなくてはいけないと考えております。 したがって、現時点で全女子児童生徒へのアンケートを特段実施する必要はないと考えております。 続いて、性教育に関わる御質問です。市長答弁以外についてお答えさせていただきます。 性教育においても、議員御指摘のように大変重要だと考えております。私が子どもの頃は女子だけが受けるとか男子とはちょっと別でみたいなところもありましたが、現在、小中学校では発達段階に合わせて生理を含めた第2次性徴に係る学習がきちんとカリキュラムに組み込まれています。小学校、中学校では、男子も女子も保健体育の授業で学習しているところです。 また、これとは別に小学校では、4年生または5年生の女子児童に対して、養護教諭による保健指導を行っております。これは、生理に対する不安を解消することを目的として行っています。この指導においては、生理用品の使い方だけでなく、保健室には生理用品が常備されているので困った場合は取りに来ればいいんだよということとか、生理以外にも悩み事があれば相談に乗るよというようなことなどを周知するためのものです。 以上のように、学校は生理を含めた性教育を適切に実施しております。 次に、5つ目の質問の設置した場合の財源についてということですが、これについては、配備する考えというか予定がないため、試算はしておりません。 ただし、トイレットペーパー同様にと議員がおっしゃる場合と、あるいは土岐市のように例えば備蓄倉庫の物を活用する場合では大きく違いますし、どの程度配備するかということでも随分変わってくるかなというのは考えておるところです。 ○議長(石田浩司君) 環境文化部長 若尾浩好君。   〔環境文化部長 若尾浩好君登壇〕 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 私からは鈴鹿市の取組の評価、見通しについて答弁させていただきます。 鈴鹿市が行っておりますこの取組は、生理用品は無料ですけど、初期費用の一部負担、台数・場所などの設置条件などはあります。こういったことがありますので、引き続き研究してまいります。 ○議長(石田浩司君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 冒頭市長のほうから、文部科学省のカリキュラムの中に生命の安全教育について報告がありましたが、まず、その生命の安全教育、これを性暴力あるいは性虐待、そうしたものから命を守るというそこに主眼が置かれておりまして、当然必要なことではありますが、ただそのカリキュラムの問題点、一つの歯止め規定というのがあります。この学習指導要領によりますと、小学校5年生の理科で受精に至る過程は取り扱わない、中学校1年生の保健体育では妊娠の経過は取り扱わないと記載されています。そうなりますと、受精、妊娠、出産、こうした本当に女性の体の仕組み、これが将来にわたって本当に大事なものなんだという、そこら辺がちょっとカモフラージュされている、そういった壁があります。 ですから、私は性教育で先ほど副教育長のほうからきちっと指導はなされている。特に、小学校4年生、5年生は、女子児童、保健指導の中で生理の不安を解消するための技術的な、どう扱ったらいいか、困ったときにはすぐに保健室に相談においでということで非常に丁寧になされてるということをお聞きしておりましたが、今、ジェンダー平等、このギャップというのは日本は 120位。先回の一般質問の場でもこういうお話がございましたが、先進国の中でも非常に遅れています。特に、生理と性教育、これは命をつなぐ、先ほども申しました仕組み、目的、これを学ぶ大事な機会なんです。生理現象に対する本当に正しい科学的な知識、これを男女ともに知ることが冒頭の性犯罪、性暴力、これをなくして、将来にわたって格差のない、生きやすい社会につながると考えております。 そこで、性や生殖について、受精や妊娠の過程など、こうした知識、人権意識を高める性教育を、もちろんプライバシーに配慮することが大切でありますが、オープンにできる教育環境、これが求められると思うが、そのような内容になっているのでしょうか、お聞きいたします。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) おっしゃるとおり、文部科学省の指導要領はカモフラージュに包んでいます。議員が言われるように、妊娠あるいはそれにまつわる途中の行為、こういうようなことについては一切記載がない。これすらでもここ10年、20年、半歩か4分の1歩か前進したと捉えております。 自分自身で勉強すると、やっぱりここというのは全く違う部分の、本当にその部分を教えていますよね。例えば受精ということについては、日本の場合は雄花があって雌花があってというようなところです。これを多治見市の教育委員会が文部科学省の指導要領を飛び越して独自の教育方針を出すということは、これルールとして困難ですし、例えばそれをやったときにはどういう状況が生まれるかというのは、首長としてももう容易に予測がつきます。 したがって、その部分については国全体の性教育自体をさらに実現化をする、本来の性のことをきちっと教えろというようなことについては、国会というステージの中で三輪議員が共産党議員団を使ってそういうようなところをしっかり動かしていく、これがある意味最も近道と捉えております。 ○議長(石田浩司君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 今の市長の考え方は、非常にそういったカモフラージュに包んでいる部分こそが見える化しなければいけない大切な性教育だというふうにおっしゃっていただきましたので、我が党の国会議員団もむしろこのことをしっかりと、包括的な性教育が必要であるということを訴えております。 そういう点で、方針に従わなければいけないという制圧がある中で、やっぱり多様性の時代を迎えていますから、一人一人の違い、これをやっぱり認めつつ、その子に合ったケア、それが選択できることが必要になってくると思います。自分の体の仕組みを知ること、悩みを共有できることで安心感が持てると思います。 先ほど、アンケートの実施については、副教育長のほうから必要はないと、もう把握をしているのでこのことは共通認識として捉えているというお話でした。 しかし、本当に現状の保健室の対応で、またトイレへの設置、このことについて本当にどうなのか。生徒たちがどのようにこれを主体的に考えているのか、内面というのは今見えませんよね。ですから、保健室対応で非常に熱心に保健室では養護教諭の先生がやっていただいているということは信頼しております。ただ、生徒がそこまでもらいに行って、人目をはばかって行くということに対して、もっと気兼ねなく安心して使えるということは、やはりトイレへの設置だというふうに思います。 ですから、子どもたちの選択肢、これを増やすためにもアンケートの実施、必要だと考えますが、いかがですか。 ○議長(石田浩司君) 副教育長 高橋光弘君。 ◎副教育長(高橋光弘君) 現段階ではアンケートを取る必要はないと先ほど申したとおりですが、学校の養護教諭部会とも綿密に連携を取っております。その中で、各学校の状況を把握した上で今答弁しておりますので、当然学校現場の状況によっては柔軟に対応していくことも考えられますが、一番ちょっと言いたいことは、トイレに配備することで、土岐市からも聞いたんですけど、本当に誰が持っていっているのか分からないというのが現状で、多分行き届いているだろうなと、困った子に、そういう状況です。 多治見市としては、困った子が、やっぱり今求められる困ってますというのを発信する力も育てていくようにということは文部科学省からも出ておりますので、生理のことでということで困難さはもう本当承知しておるんですが、困ったときにやっぱり自分で抱え込まず周りの人に相談できるそういう子になってほしいなと思います。せめて義務教育のときは、先生に言えば助けてもらえるということをもって、困ったら抱え込まないということを軸にして対応していきたいなということで、配備する方法がいいとか悪いとかではなく、多治見市は声をかけて困ったらおいでよという対応を今の段階ではちゃんとそれが大事だということで進めているということです。 ○議長(石田浩司君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 土岐市では、今そういう状況だという副教育長のお話でしたけれども、情報がちゃんと、困難であると、情報収集が困難である。どちらかというとメリットよりもデメリットのほう、よくこれが分析できていない段階でのお話だと思います。 土岐市では、9月に36個、10月に39個使用されており、それから先ほどの副教育長さんが言われましたように数が増えていると思いますが、利用個数に応じて段階的に増やしてみえます。 実際のアンケートでは、約8割の生徒がトイレにあると安心感があるよ、保健室対応については先生に知られてしまうことが恥ずかしいということを言っています。気兼ねなく利用したい、こうした児童生徒の心理、心の内というのもしっかり私は分析すべきだと思います。 子どもが抱えている背景には、本当に人に言えないような、家庭で虐待を受けていても、また育児放棄、ネグレクトがあっても、お父さんだけの家庭で生理用品が用意できない、それをなかなか、経済的な問題だけではなく言い出せない、そんな環境。あと、性教育に対する知識不足があります。そういった中で、なかなか先生にもそういうことを赤裸々に言えない、いい先生なんだけど、悩みを相談に行くことを周りの人に知られたくない、そういうことが大きな問題だと思います。 それで、あんまり情報収集としては困難という言い方をされておりますが、今やもう全国的にこれ、岐阜県内だけでも、先ほど紹介しましたよね。羽島市など、貼り紙をして、安心して困ったときには使ってくださいと、あるいは東京都でそういう運動をする中で実現したということを紹介しました。トイレットペーパーは、誰にも気兼ねなく使いますよね。それと同じように私は設置することが、それほど難しいことなのかと。 さっきの生理用品を設置した場合の市の単独財源、独自財源、これについては試算をしていないという答弁。もう私は本当にがっかりです。これは、打合せのときに試算をしてみますと担当者はおっしゃっております。ですから、最低限、この土岐市のように段階的に実施した場合の予算、全部対象にした場合の予算、これぐらいは出るんじゃないですか。やると決定していないから、やるというふうな方針でないからこれは試算しないというのは、何かちょっとあまりにも前進していないと。土岐市でこういうことをやったということは非常に画期的だと、教育長も経済的だけではなく性教育をする非常にこれはいい機会になったと、チャンスだというふうに捉えてみえるんです。 ですから、メリット、より改善できること、一歩でも進めるということが私は非常に重要だというふうに考えますが、いかがですか。 ○議長(石田浩司君) 副教育長 高橋光弘君。 ◎副教育長(高橋光弘君) 議員の御指摘のとおり、議員のおっしゃる考え方は受けました。本市がこの生理と貧困の問題でどのような考え方で取り組んでいるかについてはもう御理解頂けているかと思います。 見えない問題をやっぱり少しでも見えるようにしたいということと、やはり学校教育の現場でありますので、子どもたちに、繰り返しになりますが、困ったときはそれは恥ずかしいことでも何でもないので、そのために性教育の小学校4年生から体の第2次性徴の学習をします。その時期に、女の子たちに今後訪れるかもしれない生理に関わっての不安を取り除く学習もしております。そこで、ここに来ればいいんだよということを伝えています。可能な限り、個別に対面で対応できるようには配慮しておるところでございます。 なお、今後学校現場との状況を把握することは継続いたしますので、今学校現場で教職員が、あるいは子どもたちがどうなのかということは情報収集しながら、引き続き考えていきたいなというふうには考えております。 ○議長(石田浩司君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 考え方の違い、そうした方針のちょっとしたずれがあると思いますけれども、見えないものを見える化したい、これは共通です。ですから、見える化することによって生徒たちが本当に個別で対応していくという教育方針にこれはまさしく沿っていくものだと思います。 今、学校教育の原点、昨日もありましたけれども、子どもの権利に関する条例、学校教育の原点というのは子どもの人権、これを守っていくというのがもう本当に柱だと思っています。それと今回のタイトル、ジェンダー平等、この考え方からしても、生理用品の無償設置、これはもう今や世界、そして日本でも先ほどのこのグラフにもありましたけれども、もう軒並み増えてきています。これを出版されたときからまた日にちがたっておりますので、このグラフももっと伸びが上に上がっていると思います。 ということで、土岐市のが参考にならないとか備蓄品を使っているとかいうことをおっしゃいましたけれども、先ほども申しましたように、初期投資が20万円、これは危機管理室の予算で当初はありました。でも、教育委員会の予算としては、小中学校の予算は3万円と、その生理用品を入れるケース 100個、これで1万円、合わせて4万円です。来年度の概算要求は6万円弱、利用状況に応じて補正予算でその都度増やしていくということを伺いました。 ですから、やる気があるかどうかの違いじゃないかというふうに思います。ましてや、この試算をしていないという、これ9月定例会でも私はお尋ねしましたけれども、やらないから試算をしないというのは、本当に私はもう残念としか言いようがございません。 次に、4点目の鈴鹿市長の民間の協力支援で公共施設のトイレに生理用品を無償で設置、利用可能ということで、これには設置料金が要るだとか初期投資、ランニングコストがかかるという、そういう環境文化部長の答弁でありましたけれども、男女共同参画法、ここの中のつながり交付金、これは予算化されているはずです。県でもこれを使って、岐阜市が中心だったと思いますが、そういった取組が行われています。 なぜ、多治見市はこうしたことができないのか、再度お尋ねしたいと思います。 ○議長(石田浩司君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 鈴鹿市の市長に紹介頂きました機械なんですけど、これオイテルという機械です。オイテル株式会社が作ってるオイテルというシステムなんですけど、これ、トイレの個室に生理用品が出てくる箱を置いて、それがデジタルサイネージになっているんです。女性が1回小用を使われますと大体2分という計算で、そこに2分間CMが流れます。そのデジタルサイネージの費用でこの機械とかあとは生理用品を賄うというそういうシステムで、これ公共施設だけじゃなくて、デパートとかそういうとこでも置いてるということは聞いてます。 これが、いろいろ増えてきてるというのもありますが、いろいろな条件が、この会社が出してくる条件が結構変わってきています。春先には、公共施設に30台以上つけなきゃだめだといった条件もございました。最近は、自治体向けですと6台以上つけなさいとか、それも庁舎に限るとかそういったふうに条件が変わってきておりますので、ここはちょっと様子を見ていきたいと考えております。 ○議長(石田浩司君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 鈴鹿市の場合は、女性市長ということで、特にジェンダー平等の問題をきちんと捉えた上での試みだというふうに思います。 そこで、本市の古川市長も、この女性の視点というのを非常に重要視してみえると思います。例えば、隗より始めよと、こういうことわざがございますけれども、市庁舎あるいはバロー文化ホール、まなびパーク、こうした公共施設で本来はトイレの個室に置いてほしいんですが、例えば実験的に受付に置くというようなことでも私は非常に市民に歓迎されるというふうに考えますけれども、こうした段階的にちょっと実験的に導入してみようというそういう考えはないか、お聞きします。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 先ほどから議論を聞いていると、これ表題に書いてありますように生理の貧困ですよね。だから、貧困に対してどういう対応をするのか、こういうようなことをきちっと議論をしないところで、三輪議員の言葉をお借りすると、トイレットペーパーと同じように生理用品をみんなにお渡しをしなさい。それは、ちょっと理解として苦しむんじゃないんですかというのが、これで3回目の一般質問ですので、私自身は思います。豊かな人でも、十分買える人でも、そこにいつも誰でも手に取れるように置いておくのがジェンダー平等なんですかって、それはちょっと違うでしょう。副教育長が再三言っているのに、貧困の対策についてはやっぱり対面、もう1個どうして買えないんだろう、議員が言われましたよね「父子のところで育っている。あるいは育児放棄がないか、ましてや性暴力はないか」、そういうようなことも含めて、養護教諭がしっかり対応しながらどうして買えないのか。それの対応についてはしっかり対応していくというようなことですので、貧困の対策と生理というようなことから、今、話の議論が違うステージに飛んでいます。毎回言われるように、トイレットペーパーと一緒なんだと言われると、いやトイレットペーパーと一緒ではないでしょうと、貧困対策はトイレットペーパーと一緒にしてはいけないんじゃないですか、というのが市教育委員会の考え方です。 もう1つ、今の質問はずばり、僕、その後、鈴鹿市の市長とも非常に長いお付き合いですし、いろいろ意見交換をしていますが、販売促進と販売拡大があのオイテルの目的で、ユニ・チャーム株式会社が置くのかどこが置くのかというようなことなんですけれど、販売促進が彼らの一つの目的だから公共の場所に置いてあるというふうに聞いております。議論をしっかり分けて、貧困対策とそこの中で、生理用品をどういうふうにお渡しをしながら、元は貧困対策をどういうふうに、しっかり人が人として対応しながらその根幹を見いだして解決をしていく。 実は教育委員会、副教育長、教育長がやろうとしているほうが手間がかかって大変なことをやろうとしています。みんな、トイレットペーパーと同じように御自由にお持ちくださいとやってしまうほうが、きっと現場の教職員は楽だと思いますが、この辺りの議論をきちっと整理をして、私どももそれをしっかり整理をしてお答えをしていますし、質問される三輪議員のほうも貧困対策としっかり分かるような形で御質問いただいたほうが、議論これで3回目です。3回駄目なら4回やったら、5回やったらというような回数の勝負ではなくて、聞いている市議会議員の皆さんもそうですし、おりべネットワークでテレビを見ている皆さんもそうですし、公金を出すんだったら市民もなるほどね、こういうなことがきちっとした民主主義ですし、みんながうなずいて行っていく、こういう方法がベストと捉えております。 ○議長(石田浩司君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 質問事項に、市の独自財源は、もし施行した場合はどのようになっていますか、という質問を私はあえて作りました。でも、これは考え方が違うから試算はしていない、これは本当に、私は先ほどは「残念でがっかり」と言いましたけれども、当然、議会から質問事項を事前にちゃんとお話もしているわけです。担当課と。これぐらいはやっていいのではないかということがまず1つです。 それから、市長は生理の貧困対策、これとトイレに生理用品の無償設置、これを一緒にするのはあまりにも飛躍しすぎるという……。   〔「いや、トイレットペーパーと一緒だと」と呼ぶ者あり〕 ◆14番(三輪寿子君) トイレットペーパーと同様に、それは違うとおっしゃいます。やはりジェンダー平等の捉え方、ただお金がない貧困だけではないんです。本当に、家庭のさっきの状況をお話ししました。そういったことで誰にも言えない、そういった心の負担を抱えて学校へ通うわけです。1日そのことを頭に置きながら行ったら学習が身に入りません。例えば、生理用品がしっかり準備できない。過去にはそういう話も、私、現在もあると聞いております。生理用品が家庭でしっかり準備されないので、使う回数を減らす。そうすると服に、衣服に染みてきます。もう本当にこれは健康的にも害が及びます。あるいは布を代用する。こういうこともしているという事実があります。ですからこそ、私は、ただ経済的な貧困だけじゃないということを強調しているんです。なぜ土岐市が、そういうことを性教育のこれはいいきっかけになった、あるいは世界でも、なぜこういうことをやっているのかということを、きちっと養護教諭がこのことを生徒に目的、そういうことをお話ししてみえます。このことについて、どのように捉えてみえるんでしょうか。私は、むしろ市長のその考え方、教育長あるいは副教育長、その教育現場の先生方にもお尋ねしたいと思いますけれども、本当に生徒の心の負担というのは、このことによって大きく解消され、見えなかったことが見えてくる、そういうこともあるわけです。ですからこそ、全国的にもこういうふうに徐々に増えているという事実があります。だから、なぜ私は、アンケートをやることができないとか、試算ができないのか、それはむしろ行政側が壁をつくっているんではないかというふうに、私は思えてなりませんけれども、最後にこのことをお聞きしたいと思います。 ○議長(石田浩司君) 教育長 渡辺哲郎君。 ◎教育長(渡辺哲郎君) 今回のこのアンケートにつきましては、私は本当に学校現場の意見をよく聞いてきました。養護教諭の意見を聞いてきました。その中で、こういう動きはあると知っているんですけども、やはり養護教諭として、現場としては子どもの一人一人の様子をしっかりつかんだ上で対応したいということを踏まえて、私はそれを尊重して進めてきました。また、議員が言われるようにアンケートをすれば、必ずほとんどの方がほしいと言うに決まっております。そういうことよりも、まず現場の意見、それから養護教諭、それからスクールソーシャルワーカー、そういう意見を聞いて、私は自信を持って多治見市はほかがそうであろうと、多治見市の教育はこういうふうにありたいという信念で動いております。 ○議長(石田浩司君) 14番 三輪寿子君。   〔14番 三輪寿子君登壇〕 ◆14番(三輪寿子君) 一生懸命やっていただいておりますので、この生理の貧困問題に関しては経済的な問題だけではないよということを改めて訴えて、ジェンダー平等、このことについてもしっかり議論ができることを期待しております。 以上で終わります。(拍手) ○議長(石田浩司君) 次に、1番 山田 徹君に発言を許可いたします。   〔1番 山田 徹君登壇〕(拍手) ◆1番(山田徹君) 1番議員、自民クラブの山田です。議長より許可を頂きましたので、通告に従い「アニメやくならマグカップも」とこれからの活用についてと題し、市政一般質問を行います。 多治見市を舞台としたテレビアニメ「やくならマグカップも」は、春に第1弾が始まり、異例の速さで秋には第2弾として「やくならマグカップも 二番窯」が放送され、大変な好評を得ております。そして、まさに今週、第2弾の二番窯も最終回を迎えようとしている状況であります。「やくならマグカップも」は、多治見市を舞台に陶芸に向かう女子高生の生活を描いた地元愛にあふれる地域密着型のアニメで、描かれている風景は、今の多治見市がそのまま再現されており、多治見というまちを多くの方に知っていただける貴重なアニメになっております。資料の2ページは、「やくならマグカップも 二番窯」の放送開始直前にバロー文化ホールで行われました声優さんのライブイベントの写真です。日本各地からファンの方が多く参加され、ネットかいわいでは信じられないほどの神イベントだと称されるほどの大きな盛り上がりを見せたものになりました。 現在放送中の「やくならマグカップも 二番窯」においては、多治見市だけではなく近隣の観光地である土岐プレミアム・アウトレットもアニメの世界に登場し、放送後、実際に土岐プレミアム・アウトレットにおいて、コラボレーション企画が催され、グッズ販売等も行われました。このときに発売されましたアニメで主人公が付けていた携帯のストラップですが、販売開始から僅か数時間も持たず完売してしまったそうで、私が行った際にはもう何もないような状態でありました。そして、私が行った際に、キャラクターのパネルやピンクの「やくもカー」の周りには、撮影される方、一緒に並んで記念撮影される方が多々見受けられました。また、多治見市内では、先日、中日新聞のほうにも載りましたが、きんぎょ茶屋のように「やくも」の人気を後押ししてくださっているお店もいっぱいあります。そして、資料の6ページの右側が株式会社プラネットがフェイスブックで行っている歯医者を探そうというキャンペーンのページの画像です。そちらでキャンペーンに応募すると「やくも」グッズが当たるということで、非常に多くの方がこちらに応募をされています。ちなみに、資料6ページの左側の逆さになっているペンギンは、私がアンケートに応募し、見事当たりまして頂いた「逆ならマグカップも」というマグカップです。資料の6ページの右上のほうは、東海3県だけではなく、神奈川県や九州、また東北のほうと、日本全国の方が応募されているのが分かります。このように「やくも」、実は意外と日本中で見られている方がいて、人気があるということがここでも分かると思います。 「やくも」は一般的なアニメとは違い、前半がアニメパート、そして後半は実写パートとなることで、声優さんが実際に多治見のまちに出て、いろいろなお店を紹介していただくというのが第1弾のときにありました。私も聖地巡礼と称して多くの場所に伺わせていただき、いろいろな新たな多治見の魅力を発見したものです。「やくならマグカップも 二番窯」になってからは、実写パートでは4人の声優さんが陶芸作品を作ることになり、陶芸に真剣に向き合う姿が放映されています。その中で、陶芸をすることの楽しさ、そして難しさに触れ、陶芸を育んできた多治見市に対するリスペクト、そして多治見市は第2のふるさとのように思うという、多治見愛にあふれるコメントも多くあり、私はその言葉を聞くたびに胸が熱くなります。 「やくも」はネット配信も含め、世界中の方々が多く視聴しています。その多くの方々がアニメ「やくも」を介し、多治見市をより知っていただけることになってきます。さらに、陶芸のまちとして多治見市の魅力が全世界に、今広がっています。 「やくも」の第2弾の最終回が、もうまもなく迎えられます。そんな中、「やくも」をきっかけにさらなる発展を目指す多治見市として、今後の経済政策、また、観光資源として「やくも」をどのように利活用していくのかについて、以下の質問をいたします。 1つ目、春の放送開始から今までにおいて、「やくも」における経済効果などはどのように評価をされているのか。 2つ目、今後の経済効果等を考えたときに、「やくも」はアニメとして対外的にどのような評価を受けているのかを教えてください。 3つ目、今後、市として「やくも」をどのように活用していくのか。 以上の3点となります。御答弁のほどよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 「やくも」の対外的な評価について答弁を申し上げます。 アニメの制作委員会と多治見市で、作品の立ち上げから協力をして制作いたしました。作品公開後も2つの団体は、お互いに協力をして作品及び多治見市のPRを行ってきた。これが大きく評価をされております。その結果、本年9月に京都府で行われました、アニメものづくりアワード地方創生部門で、第2位銀賞を受賞しております。また、11月に雑誌「ロケーションジャパン」によるロケーションジャパン大賞にノミネートをされています。アニメーションにたまたま多治見市が出てきたということではなくて、多治見を陶芸を使ってアニメーションをどういうふうにつくり込んでいくのか、多治見市及び美濃の地をどういうふうに世界にPRをしていくのか、戦略に基づいた第一歩から行った。これが一番大きな評価でございます。先月に日本最大のアニメーション会社の日本アニメーション株式会社の石川和子社長とお会いをしてお礼を申し上げました。来月、もう一度、東京都中央区銀座にある日本アニメーション株式会社に私自身が出向いて、今後の展開、これからも日本アニメーション株式会社としっかりとした強力な関係を結びたい。もう1つは、新型コロナウイルス感染症で今動きが止まっておりますが、インバウンド、海外からこの美濃の地に来ていただく、こういうようなことも含めて日本アニメーション株式会社とは相当強力な関係を今後構築をしていく、こういった計画でございます。 ○議長(石田浩司君) 経済部長 長江信行君。   〔経済部長 長江信行君登壇〕 ◎経済部長(長江信行君) それでは、私からは市長答弁以外についてお答えをします。 まず、アニメ放送による経済効果については、作品の特徴でもある前半アニメ、後半実写の放送形態によって、多治見市そのものの景色や美濃焼を存分にPRできています。放送は東京、大阪、名古屋圏での地上波と全国をエリアとしたBS、国内外に向けたインターネット配信が行われておりまして、放送料に換算した多治見市及び美濃焼に対する効果は計り知れないものとなっています。 「やくも」グッズも46種、 131アイテムが販売されておりまして、先ほど議員がおっしゃったように「座布団のかけらストラップ」、これは出せば売り切れる状態です。また、観光案内所や多治見市PRセンターでも毎月安定した売上げが上がっています。 次に、今後の「やくも」の活用方法については、現在、アニメの中で開催された美濃焼コンテストを参考に、全国やきもの甲子園を企画し作品を募集中です。今後もロケ地や施設を活用したPRを継続して、新しい客層を市内に呼び込んでまいります。 ○議長(石田浩司君) 1番 山田 徹君。   〔1番 山田 徹君登壇〕 ◆1番(山田徹君) 今の市長答弁の中に、日本アニメーション株式会社との今後の関係もさらにということですので、第3弾を期待してもいいのかなと、ちょっとひそかに思ったんですけども、ぜひそうなることを私は祈っておりますので、よろしくお願いしますということと、先ほど経済部長のほうからありましたやきもの甲子園、多分これはすごく、僕、大きなものだと思います。これで若い子たちがさらに作陶をして、製陶していく上で、陶器を作っていく上で対外的な評価というものが多治見市の中で日本一の評価が下るというような、そのようなイベントに今後大きくなっていけば、これはまた今後の多治見市陶磁器意匠研究所も含め、いろんな人が多治見市を目指して、陶器をやるために多治見市を目指してやって来るというようなことになるかと思います。今回の「やくならマグカップも 二番窯」の中でも、南米から陶器を作るためにやって来るというキャラクターがいます。そのように今後も、全世界から陶器をやりたい、陶器で成功したいと思う人が、より多治見市に来られるような政策も今後どんどん打っていっていただきたいということと、最初に言いましたが、第3弾があるように祈っておりますので、ぜひ今後とも市長には日本アニメーション株式会社のほうに行っていただいて、ぜひよろしくお願いいたしますということで終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
    ○議長(石田浩司君) 次に、2番 片山竜美君に発言を許可いたします。   〔2番 片山竜美君登壇〕(拍手) ◆2番(片山竜美君) 2番議員、公明党の片山竜美でございます。通告に従い、独自の歴史と文化で、学びと癒しの街 多治見へ!と題し一般質問をさせていただきます。 私の場合、マスクをしたほうがマイクの通りはいいようですが、10分を超える質問になりますので、マスクは外させていただくことを御了承願います。 来年4月より、多治見市は人的・財的資源の一元化を図り、地域経済の活性化、まちづくり及び観光振興のため、これまで活動してきた多治見まちづくり株式会社など3者を統合し、一般社団法人多治見市観光協会、通称「多治見DMO」という新組織が立ち上がることになりました。多治見市のますますの観光産業の発展を大いに期待するものであります。 さて、多治見市には先人たちの御尽力により様々な歴史的・文化的遺産が数多くあり、私たちに学びと癒しを与えてくれています。また、それらが観光資源として活用されていることも周知の事実であります。今回の提案質問は僅かではありますが、その陣列に加えていただき「学びと癒しの街 多治見へ」へのさらなる発展に向けて、少しでもお役に立てることができればと願いを込めて行わせていただきます。私のようなアラカン世代の固い頭ではやや的外れになるかもしれませんが、その点は御容赦いただき、歴史、文化の観点で、それぞれ大きく3点ずつ質問をさせていただきます。 まずは1つ目です。多治見市にはオリベストリートをはじめ、一般質問を放送して下さっているおりべネットワーク株式会社、いつもクーポン券でお世話になっているフリーペーパーおりべくらぶ、そして先ほどもありましたが多治見市を舞台にしたアニメ「やくならマグカップも」の通称「やくも」の主人公の女子高生たちが通う学校は織部学園、通称「おりがく」、さらに先日は、ガレリア織部にて玉置保夫先生の今織部の展示会と、市内にはオリベという言葉があふれています。このオリベの淵源は織部焼の生みの親である古田織部であることは皆さん御存じだと思いますが、実際に第7次多治見市総合計画の巻末の用語集の「オリベストリート」の説明に、「オリベイズム(桃山時代に、斬新で自由な発想により茶の湯の世界に新風を巻き起こした古田織部の精神)を活かし、各地区で培われてきた文化等を活用して集客を図るために整備されたまちなみ。」とあります。しかしながら、ここでも引用されているオリベイズムや古田織部について触れる公共の施設が多治見市には見当たりません。これは実にもったいないのではないでしょうか。 実は、私、教員時代にこれだけオリベという言葉が多治見市にあふれているのに、古田織部を学ぶ機会がないことに疑問を持ち、古田織部の作品が安土・桃山文化の代表作の一つであることを当時の美濃焼ミュージアムの学芸員にもお墨つきを頂いて、この古田織部を題材に安土・桃山文化を学ぶ授業を、県や市、校内の研究会等で何度か披露しました。このように県内で古田織部を題材にした授業をされた方は、なかなかいないのではないかと自負しております。 資料①を御覧下さい。これは私が授業を行う際、中学生でも分かりやすいように、古田織部研究の第一人者であり多治見市出身でもある久野治先生の著作などを参考にして、古田織部の生涯を一覧表にした自作の資料です。多少の間違いは御了承願います。これを御覧になると、古田織部の人物像が浮かび上がってきます。 1つ目に、織部は武士として、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という三英傑に仕えていた。 2つ目に、茶道では千利休の弟子として、彼の死後には豊臣秀吉や徳川家康、徳川秀忠の指南役で活躍したこと。 3つ目に、岐阜県本巣市出身でもあり、岐阜県の美濃地方に大変ゆかりがあることが理解できると思います。 また、彼の作品やその振る舞いに対しても、神屋宗湛から「へうげもの」と呼ばれるほど既成概念にとらわれない独特な発想があり、そこからオリベイズムが生まれました。先ほど紹介した久野治先生は、その著作の中で「古田織部は、我が郷土・岐阜県が生んだ日本のレオナルド・ダ・ヴィンチだ」と称賛しています。そんなすごい経歴を持つ古田織部ですが、残念なことに年表を見ても「織部十作」や土岐市で多くの美濃焼を作らせた記録はありますが、多治見市とは縁がありません。さらに言うと、織部は名前ではなく役職名です。そういえば、私の古田織部を扱った何回目かの研究授業が、没後 400年という節目の年と重なったのでマスコミに情報提供をしましたが、ここでも縁がなく、どこも来ませんでした。それだけ知名度を含めて関心がないのでしょうか。このように縁がなく、関心が薄くとも多治見市で、このオリベという言葉が多く使われているのは、古田織部が残したオリベイズムや美濃焼の魅力なのでしょうか。数年前にセラミックパークMINOで行われた大織部展に私も行きましたが、大盛況であったと聞いています。そう思うと、たとえ縁や知名度がなくてもオリベにあふれる街に、オリベとは何か、オリベイズムとは何かが分かるものがないというのは、やはり不自然ではないでしょうか。 そこで、提案します。 1つ目、オリベストリートに、先ほどの用語集にもあるようなオリベストリートの名前の由来と、オリベイズムとは何かを説明する掲示板のようなものを立てることはできないでしょうか。 2つ目、オリベストリート周辺施設に古田織部を紹介する展示などはできないでしょうか。 3つ目、多治見まつりの行列に数年おきでも構わないので、特別ゲストを招いて古田織部として登場するというのはどうでしょうか。 ほかにも古田織部関連のアイデアはありますが、まずは知ってもらうことが大切なので、ここまでにします。 多治見市に来る目的が、「やくも」でも、美濃焼でも、オリベストリートでも、オリベに込められた思いや願いが分かり、オリベイズムや古田織部を学んで帰っていただく。縁がなくてもオリベがあふれるまちに古田織部が息づいていることが、歴史的にも文化的にも意義があると思いますが、いかがでしょうか。 歴史の2つ目です。 多治見市職員の鬼頭佳嗣さんが、多治見空襲の遺族が語る会の代表であった吉田紀光さんの遺志を受け継ぎ、多治見空襲の講演などを行った記事を拝見しました。鬼頭さんの行動への敬意と、その講演が開催されることを知らなかった無念さから胸が熱くなりました。実は、私も教員時代、平和学習や社会科の授業で、吉田さんらを招いて学校でも何度も講演会を開きました。また、多治見空襲の紙芝居やDVDも見せ、当時の状況を生徒たちとともに学んできました。この多治見空襲は戦争の悲惨さ、残酷さを伝える上で、戦争をより身近に感じることができる貴重な題材なのです。その生きた歴史遺産を市職員であり、多治見市出身でもない鬼頭さんが引き継いだことは、本市にとって本当に誇りではないでしょうか。であれば、市としても、これまでやっていただいていると思いますが、さらにバックアップしていただきたいとの思いで提案させていただきます。 1つ目、小中学校向けの新たなDVDの作成です。先ほど紹介したDVDは、作成してからかなり年数もたっています。鬼頭さんが調査した事実と若干異なる点も出てきたようです。こうした点も改訂しながら新たな視点で作成してはどうでしょうか。DVDに収録されている紙芝居もすごくよかったですが、そのよさも残しつつ様々な証言を入れたり、実際の被害の爪跡の残る場所を映像で紹介したりするものです。鬼頭さんらが講演に行けなくてもそれを見れば分かるものを作っていただければ、先生方ももっと活用しやすくなり、子どもたちも日常的に学んでいけると思いますが、いかがでしょうか。 2つ目、多治見空襲の事実をいつでも見られる常設展示ができないでしょうか。資料の保存や場所等、少々困難かもしれませんが、子どもたちに、後世に語り継ぐためにぜひ御一考をお願いいたします。 歴史の3つ目です。資料③を御覧ください。 現在再開発が進んでいる駅周辺をはじめとした広範囲は、かつて「中之郷」と呼ばれていました。しかしながら、時代とともに、この中之郷という名称はなぜか消え去ってしまいました。この地名を何とか次世代に残したいと地域の方が立ち上がり、中之郷を語る会を結成し、冊子を作成するなど精力的に活動してきました。 資料②を御覧ください。その集大成として、住民の皆さんで、現在駅南にある田代町の一方通行道路を愛称として中之郷通りと名づけました。この道は、中山道の脇道である下街道を明治の中期に土岐川沿いから移転してきた歴史ある道だそうです。そこで、中之郷を語る会の皆さんは、本町オリベストリートからながせ通り、駅前商店街の本町通りを抜けて池田町屋へと続く道を、多治見市に独自の歴史街道を形成したいとの思いから、平成28年に愛称を「中之郷通り」と命名し、石碑の設置などを要望するために市のまちづくり活動補助金に応募しましたが、あえなく落選、それ以降、活動が尻すぼみになってしまったようです。私は、この話を聞き、今はめっきり認知度が低くなってしまった、この中之郷という名称を残していきたい。そして、この多治見市独自の歴史街道を形成することで、この地域を含めた多治見市全体の活性化をしてほしいとの願いから次の2つを提案します。 1つ目、大嶽さんをはじめとする中之郷を語る会の皆さんの思いを受け、ぜひこの通りを市として「中之郷通り」とお認めいただき、多治見市の歴史街道として位置づけていただけないでしょうか。 2つ目、私のほうから石碑までとは言いません。せめて、観光案内地図に中之郷通りを記載していただきたい。また、市内の案内掲示板にも中之郷通りと記載をしていただきたいがいかがでしょうか。 それだけでは説得力がないので、自分なりに中之郷通りを活用する散策ルートも考えてみました。池田町屋まで行くとちょっと遠いので、ここを曲がって、こう回るルートをちょっと見てみました。 資料④を御覧ください。 先ほど紹介した案内板は、1枚目の写真の案内標識のことで、ここに「中之郷通り」としていただけたらなという提案でございます。そして、2枚目の写真です。恐らくこの地下道も、駅南市街地再開発事業で多分風景が変わると思います。さっと道を渡って行けるというような構想ということを聞いております。次に3枚目の写真です。中之郷通りを入っていくと、昨年の第3回たじみビジネスプランコンテスト2020でまちなかグランプリを受賞した、私の教え子でもある二橋直之さんのシックという新しいファッションを提供する店舗もあり、駅南市街地再開発事業の完成の折には歴史と現代のファッションの文化が融合する道として、ますます脚光を浴びるのではないでしょうか。さらに先に進むと、4枚目の写真です。清水お地蔵様と秋葉灯籠のような、このような歴史的なものがあります。これについては詳細は省きます。次に5枚目の写真です。さらに先を行き、梶田歯科の交差点を右折します。するととても低くて狭い浦の田ガードがあります。ここは多治見市で最も古いJR鉄橋ガードと聞いております。ここにも歴史を感じられるものがあります。浦の田ガードを抜けて右折すると6枚目の写真のとおりJR沿いの道となります。列車や多治見駅のホーム、貨物コンテナの写真が撮れるなど、鉄道ファンにはたまらない場所になるのではないでしょうか。次に7枚目の写真です。こんな写真もたまたま撮れました。鉄道マニアならもっといい写真が撮れると思います。少し歩くと、駅北自転車等駐車場に着きます。ここら辺りにお昼どきに来ると食欲をそそるスパイシーなカレーの匂いがしてきて癒やされます。そのカレー屋さんはテレビでも紹介されました。次に8枚目の写真です。市民憩いの場所である虎渓用水広場に到着し、そして歩いて行くと、なんと多治見空襲の慰霊碑へとたどり着くわけです。ここにも学びと癒しがあります。 少々無理やり感がありますが、このルートは距離にして約 800メートル、徒歩10分ほどの道です。ほんの少し歩くだけで、もうこのような学びと癒しがある。これが多治見市ではないでしょうか。このルートは、今回の提案に含まれていないので答弁の必要はありませんが、歴史と文化と癒しを感じる散歩道として、中之郷通り正式命名の折には散歩コースとして、ぜひ御一考いただければと思います。 ○議長(石田浩司君) この際、暫時休憩いたします。   午後0時08分休憩     -------------------------   午後1時00分再開 ○副議長(柴田雅也君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き、2番 片山竜美君に発言を許可いたします。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) 2番議員、公明党、片山竜美でございます。午前中に引き続き、独自の歴史と文化で、学びと癒しの街 多治見へ!、今度は、文化面から入りたいと思います。 ここから文化面1つ目です。明年には、いよいよバロー文化ホールの改修工事が始まります。このバロー文化ホール改修後は、これまで以上に市内外の多くの方に足を運んでいただくためにホールをどうするか、市にとっても大変重要なテーマであると考えます。今からその戦略をお考えのことと思いますが、ぜひ重視していただきたい点を2点上げさせていただきます。 1つ目は、小ホールの活用です。このようなサイズのホールは、他市にはなかなか見られない貴重な存在です。私は、大ホール以上に重要視しております。そこで、小ホールの活用の戦略を分かる範囲で教えていただきたい。 2つ目は、世界三大ピアノの活用です。バロー文化ホールには、スタンウェイ、ベーゼンドルファーという世界三大ピアノのうち、2台があります。ちなみに、もう1つ、ベヒシュタインもバロー文化ホールではありませんが、多治見市内にあります。 このように、世界三大ピアノが存在する我が市、多治見市ですが、あまり音楽に詳しいわけでない私の感覚で申し訳ありませんが、世界的ピアノの存在が市民にあまり知られていないように思います。この改修をきっかけに、このピアノをもっと国内外に宣伝し、今まで以上に活用すべきであると考えます。改修後のピアノ活用戦略を分かる範囲で教えてください。 文化面2つ目です。そのピアノですが、40年近くしっかりとしたオーバーホールができていないとお聞きしました。そこで、今回の長期にわたる改修期間は、これまでなかなかできなかったピアノのオーバーホールをするよい機会だと思いますが、それなりに高額であるとも聞いています。市としてどのようにお考えでしょうか。 文化面3つ目です。本年の8月に、中京テレビのキャッチというニュース番組のコーナーで、古川市長も登場して、多治見市のよさをアピールして、古坂大魔王さんが多治見市のアピールポイントを判定するという内容が放送されました。そこで登場してきたたくさんの多治見グルメを、古坂さんは、「全部いい」と褒めてくださいました。そうです。多治見市はグルメのまちなんです。せっかく世界的名プロデューサーにお褒めいただいたので、ぜひこの多治見市に独自のグルメ文化をつくってほしいと思いますが、私のようにテレビを見て気になっている市民もいるかと思います。何か戦略はあるでしょうか。お聞かせください。 以上で最初の質問を終了させていただきます。御答弁よろしくお願いします。(拍手) ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) バロー文化ホールの大改修に伴って、ピアノのオーバーホールについて答弁を申し上げます。 バロー文化ホールにあります、スタンウェイ、ベーゼンドルファー、このオーバーホールについては、1年ほど前に陶都楽友協会、堀江会長から、ぜひとも大改修に合わせてほしい、こういった強い要望が市長に提出をされました。これを受けて、庁内の中で議論をいたしました。結果、既に継続費に予算計上をしております。ちなみに、スタンウェイは 469万円、ベーゼンドルファーが 561万円、非常に高額ですが、この際、しっかりオーバーホールをして、これから40年、しっかり使っていける、このような体制を整えてまいります。 バロー文化ホールの大改修については、総事業費17.5億円、佐藤副市長を中心として、相当、詳細に議論をしてまいりました。ユーザーの声をしっかり聞く、そのユーザーの声を聞くチャンネルは、公益財団法人多治見市文化振興事業団、ここを中心として、ユーザーの声を聞いて行います。日本トップレベルの音響、トップレベルの照明、こういうようなことも含めて椅子等についての形状の決定を行っておりますが、色彩等については、プロジェクトチーム、特に女性の意見を聞きながら、しっかりとした大改修を終える、このような計画でございます。 ○副議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。   〔経済部長 長江信行君登壇〕 ◎経済部長(長江信行君) それでは、私からは、古田織部のPR、中之郷通りの認知向上、そしてグルメのまち多治見のPRについてお答えをします。 まず、古田織部に関連するPRについては、本町オリベストリートの散策マップでは、古田織部とオリベイズムについて触れています。が、本市に直接ゆかりのない古田織部そのものを紹介する掲示板の設置は、現在、考えていません。 また、美濃焼ミュージアムの常設展の中で、へうげものの説明として、古田織部と焼き物の織部を紹介しています。 それから、多治見まつりですけれども、ここ10回開催した多治見まつりのうち、8回は古田織部役を設けています。 次に、中之郷通りの認知向上についてです。 議員考案の散策ルートは、散歩には非常にいいルートかと思いますが、今現在、観光ルートとは言えませんので、中之郷通りの案内看板設置や観光マップへの掲載は考えていません。 それよりも、掲載するに適しています観光ボランティアガイドが作成する下街道マップへ掲載していただくよう、依頼をします。 次に、グルメのまち多治見のPRについては、多治見市には、老舗料亭、ウナギ屋さん、スイーツ、パン屋、カレー屋、おしゃれなカフェなど、多種多様な人気店がたくさんあります。 そのような店が掲載されているTAJIMEALGOや、美濃焼GOのサイトを観光地と結びつけて活用してまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 環境文化部長 若尾浩好君。   〔環境文化部長 若尾浩好君登壇〕 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 私からは、環境文化部所管の市長答弁以外について答弁させていただきます。 初めに、多治見空襲に関わる提案についてです。 多治見空襲を後世に伝えていくことは非常に重要であると認識しております。 市として、DVD等の制作や展示を行う予定はありませんが、多治見空襲を語り継ぐ会という団体がありますので、そちらの活動をしっかりと支援してまいります。 次に、小ホールとピアノの活用についてです。 バロー文化ホールの小ホールは、収容人数約 400人というコンパクトなホールとして使い勝手がよく、音楽や落語、講演会、研修会、式典など幅広く利用されております。 改修後も小ホールの特性を生かした幅広いジャンルの利用に応えていく予定でございます。 世界三大ピアノのうち、バロー文化ホールが所有しますスタンウェイとベーゼンドルファーですが、令和元年度には、 140件ほどの利用がございました。大変好評を得ております。 改修後も、たじみ音楽でまちづくり市民協議会や、提携しております名古屋音楽大学などと連携、協力しまして、引き続きこれらのピアノを身近に感じていただけるよう努めてまいります。 なお、来月には、ホールでピアノを弾こう!というこれらのピアノに触れていただける催しも開催されます。また、3月には、バロー文化ホール40周年事業として、1日音楽に親しんでいただける催しものを展開いたします。ぜひお出かけください。 ○副議長(柴田雅也君) 2番 片山竜美君。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) 順番に行きます。 古田織部については、そのような答弁ありました。 ただ、私の認識不足で申し訳ないですけど、そうやって関係あるマップ等あれば、また提供いただければ、私も勉強になりますので、よろしくお願いします。 確かに、多治見市にゆかりがないというところはあるので、多少、はばかったんですが、でも、オリベがあふれるまちとして、やはり何らかのアピールが必要かなと思って、今回、1つ問題提起として提案させていただきましたので、よろしくお願いします。 多治見空襲についてです。 先ほど環境文化部長の答弁の中で、多治見空襲を語り継ぐ会の活動はしっかり支援していくということでありがとうございます。今分かっている具体的な支援があれば、具体的な支援の方策をしてください。 ○副議長(柴田雅也君) 環境文化部長 若尾浩好君。 ◎環境文化部長(若尾浩好君) 今現在、具体的な支援ということはまだありませんが、例えば、今定例会の議案で上げさせてもらっています、多治見空襲犠牲者祈念像建立委員会から寄附を頂きまして、平和の図書を買うように、図書購入費として上げさせていただいています。 例えば、図書館で、そういう本を紹介しながら、そこで語り継ぐ、お話をする会をやるときに活躍していただくとか。あと学校で、平和授業をやってみえると聞いております。それを、例えば、今、先生とお話していると本人から聞きましたけど、学校と学校が連携して、こちらの学校で講演したから、こちらのほうでもリモートで聞いていただくような、そんなことを考えてみえるということも聞いております。そういったことで、学校のほう、教育委員会のほうから支援をするというようなことを考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 2番 片山竜美君。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) 鬼頭さんも学校現場にも入りながら、一生懸命活動されているので、ぜひ、さらなる支援をお願いしたいと思います。DVDについては、大変、僕も現職時代に活用させていただきました。DVDは市がつくったわけではないと思います。たしか。間違っていたらごめんなさいね。大変重宝しておったので、ぜひまた、先生方が使えるように、何か工夫ができればなというふうに思います。 中之郷通りについて。経済部長が、先ほど、掲載するとおっしゃいましたけど、あまり聞き取れなかったので、ボランティアガイドの何に掲載すると言われたのか、そこだけ、確認します。 ○副議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。 ◎経済部長(長江信行君) ボランティアガイドが作成する下街道マップです。地域の皆さんが作られたマップにも下街道が載っていますので、下街道マップに載せるのが一番ふさわしいんではないかなというふうに考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 2番 片山竜美君。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) 一歩前進だと思いますので、ありがとうございます。 あと、今回、こういう形でね、掲示板にはできないということなんですけど、中之郷通りが、きちっとした街道となるためには、多分、地域の方の努力が必要だと思うんですけど、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、こんなふうな盛り上がりを見せてくれたら載せられるんじゃないかという、努力目標みたいなものがあれば教えてください。 ○副議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。 ◎経済部長(長江信行君) 今、地域の人が中之郷通りと愛称をつけて、その地名を残していこうという思いは、大変すばらしいことだと思います。行政が何か看板をつけるとか、そういうことでなくて、地域の方が、よりここを中之郷通りとして愛して、残していこうという、そういう方が多くなれば、自然にそういうマップに載せようとか、そういう動きになってくるのではないかなというふうに考えています。 ○副議長(柴田雅也君) 2番 片山竜美君。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) しっかり伝えさせていただきますので、ありがとうございます。 あと、小ホールについて、なぜ、小ホールにこだわったかというと、大ホールは大きなイベントをやって、先日も多治見市出身の谷口若菜さんが、ピアノ演奏されて非常に好評でした。 さらに、小ホールをうまく運用していくことで、より多くの市民、あるいは内外ともに使えるかなと思って提案させていただきました。 あそこには、ベーゼンドルファーがありますし、また、取り外しのできる音響板も設置されて、よりよい環境の中でできると思いますので、さらに、先ほど環境文化部長が言われたとおり、積極的な活用をぜひよろしくお願いします。 それからオーバーホールについて、物すごい金額ですね。多分、堀江会長も安心されているんじゃないかなと思いますので、よろしくお願いします。 最後、グルメ戦略です。 非常に難しさは感じております。各地でいろいろ取り組んでもなかなか定着しないんですけど、やはり、いろいろな角度からやっていくといいと思います。 例えばですけど、虎渓用水広場にグルメフェス的なイベントというのは、考えていらっしゃいますでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 経済部長 長江信行君。 ◎経済部長(長江信行君) ちょうど来年の4月1日に、一般社団法人多治見市観光協会、多治見まちづくり株式会社、それから株式会社華柳が、3つの組織を1つにして、新しい組織になります。そういった新しい組織の中で、そういった盛り上がりのあるイベントも考えています。 ○副議長(柴田雅也君) 2番 片山竜美君。   〔2番 片山竜美君登壇〕 ◆2番(片山竜美君) 多治見市では、行列のできる店もたくさんありますので、ぜひPRをしていただきたいなと思います。 このように、まだまだ多治見市には、認知の低い歴史遺産や文化財があると思います。それらをどう発掘し、周知し、観光などに結びつけていくか、今回、先ほど今、経済部長からありましたとおり、一般社団法人多治見市観光協会、通称「多治見DMO」発足に伴い、参考になるかわかりませんが、質問させていただきました。 私は、生まれも育ちも多治見市であります。多治見市が大好きであります。ぜひ、この多治見の魅力を市民の皆さんの力でさらに高め、学びもあれば、癒しもある、永続した文化を形成してまいりたいと。 私も、今回の古田織部を含め、新しい発見があれば、さらにどんどん提案させていただきたいと思いますので、これからも共によりよい多治見をつくってまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 以上で質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(柴田雅也君) 次に、19番 井上あけみ君に発言を許可いたします。   〔19番 井上あけみ君登壇〕(拍手) ◆19番(井上あけみ君) 市民ネットワークの井上あけみでございます。 今回は、多治見市における「ひきこもり」状態の方々の実態と支援について、お伺いをいたします。 平成30年度の内閣府の調査では、40歳以上64歳以下の広義のひきこもり状態にある方は約61万人、7年以上たつ方が約50%以上ということが示されました。私の身の回りにも何人かおられ、先日聞いたNHKのラジオでは、現在は 100万人みえるということでございました。 私の周辺におきましても、親しい友人のお話ですが、お向かいの家で御主人が別のところにお住まいになって、兄弟もそれぞれ独立をされ、そして母親と50歳くらいの男性の方が住んでおられましたけれども、その方のところにあるとき、そのお母さんが亡くなられて半年から1年ぐらいたったときに、警察の方が聞き込みに来られたそうでございます。その50歳くらいの方がずっとひきこもりの状態であったわけですけれども、自死なのか、あるいは病死なのか分かりませんけれども、亡くなられたということです。 さらに、その方が言うには、その隣のお家のまた隣のところに、やはり40代の男性の方が引きこもっていらっしゃるということを、最近、知ったということでございます。その方は、そこにその40歳ぐらいの方がいらっしゃるということを全く知らずにいたんですけれども、あるとき初めて知りましたということです。 さらに、また別の親しい友人の話なんですけれども、ずっと引きこもっておられた40歳ぐらいの男性ですけれども、あるとき、その家の庭の剪定をしていらっしゃって、そして自分に親しく声をかけてくださったので、大変驚いたというふうに言っていました。いろいろ話しかけてくださって、いろいろ答えたんですけれども、剪定が終わったら、また姿を見なくなりましたけれども、でも、またたまたま声をかけてくださることがあったということです。私が思うには、その方はもうそろそろひきこもりから出ていきたい、そういう思いがあって、その友人に声をかけていただいたんだなというふうに思いました。 私の周辺でもそういう状況がありまして、そして国としても、支援策をまとめて対策を講じようとしております。改めて多治見市の考えを伺い、苦しんでいる当事者、家族の方への支援につなげたいと考えまして、以下、質問をいたします。 1、いわゆるひきこもりといわれる方々の多治見市内の人数とその実態について把握されているのか。 2、国は、平成21年度から、全国の県と政令指定都市において、ひきこもり地域支援センター設立を要請。岐阜県にも岐阜市内にセンターがありますが、県の機関と多治見市との連携など機能しているのか。また、多治見市での福祉や行政機関との連携はどのようでしょうか。 3、正式としてではないにしても、ひきこもりに対するコーディネーターとしての多治見市内、市役所としての役割を担っているのは、どの部署でしょうか。電話や訪問など家族に接触されたケースはあるのでしょうか。 4、令和3年度にはアウトリーチ等の訪問の充実による自立相談支援の強化として、国は10分の10の財政支援を行うとしております。多治見市として、ひきこもりに特化した相談窓口設置とアウトリーチ支援員の配置を行う考えはないでしょうか。 そしてこの4番につきましては、その後、通告を出したその後ですけれども、それぞれの自治体に聞き取り調査を行いました。国は10分の10というふうに言っていましたけれども、具体的には、例えば、美濃加茂市にも聞き取りしましたけど、国は、3分の2の補助で、3分の1は市のほうから出しているということでございましたので、補足をいたします。 5、ひきこもりに関して、居場所づくりや家族交流会の場をつくる考えはないでしょうか。 6、ひきこもりに関する講演会や研修会を行う考えはないでしょうか。 以上をお伺いし、最初の質問とさせていただきます。御答弁をよろしくお願いいたします。(拍手) ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 相談窓口と対応について答弁を申し上げます。 現時点では、ひきこもりに特化した相談窓口の設置予定はございません。しかし、ひきこもりは社会全体の問題と捉え、関係機関と連携をしながら重層的支援体制の中で対応をしっかり行ってまいります。 また、来年度から生活困窮者自立支援事業の一環として実施を予定いたします就労準備支援事業、ここにおいて、ひきこもりへの対応をしっかり行ってまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 副市長 佐藤喜好君。   〔副市長 佐藤喜好君登壇〕 ◎副市長(佐藤喜好君) 私からは、ひきこもりの人数についてお答えいたします。 岐阜県は、令和元年7月から8月にかけて、各市の民生児童委員の協力を得て、ひきこもりの状況調査を行っており、それが令和2年3月に報告書としてまとめられています。 この報告書によりますと、民生児童委員が把握しているひきこもり状態の方々の人数は、県内で 1,174人、東濃圏域では 196人となっています。 なお、市単位では公表されていませんので、本市が何人かは把握しておりません。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。   〔福祉部長 鈴木良平君登壇〕 ◎福祉部長(鈴木良平君) 私から、順次、お答えをさせていただきます。 初めに、県のひきこもり地域支援センターなど関係機関と多治見市との連携はどうかということでございます。 岐阜県ひきこもり地域支援センターというところがございますが、そちらが主催する支援者研修会やひきこもり相談会、こころの相談などを市の広報やホームページで周知をしております。 また、福祉課、保健センター、生活困窮者自立支援機関、これは、多治見市は社会福祉協議会に委託しております。保健所、岐阜県ひきこもり地域支援センターなどの関係機関で構成されるひきこもり東濃圏域会議というものございます。こちらが通年、例年ですと年2回開催をされまして、そこに参加をし、ひきこもり支援の状況について、意見交換を実施しております。 また、本市の関係各部署や関係機関とは、個別のケース対応等を通じて日常的に情報共有いたしております。 次に、ひきこもりコーディネーターなどの役割を担っているのはどの部署かということでございますが、ひきこもりコーディネーターという名称の職員は配置はしておりませんが、福祉課や保健センター、社会福祉協議会の生活相談センターにおいて、それぞれ対応をしております。 また、高齢福祉課におきまして、地域包括支援センター、民生児童委員など、関係機関のそれぞれの相談の中で、ひきこもりの事例に対応する場合もございます。 関係各機関において相談を受ける中で、ひきこもりなどの問題を抱えた家族と接触する場合には、関係機関と連携をして対応をしているところでございます。 次に、ひきこもりに関して、居場所づくりや家族交流会の場をつくる考えは、という御質問でございます。 居場所づくりにつきましても、来年度から実施予定の就労準備支援事業の中で対応をしてまいります。 また、家族交流会につきましては、岐阜県ひきこもり地域支援センターが実施をしております、ひきこもり家族教室を活用してまいります。 次に、ひきこもりに関する講演会や研修会をやってはどうかという御質問でございます。 地域の方々にひきこもり問題について知っていただくことは大切であると認識をしております。 関係各機関や岐阜県ひきこもり地域支援センター等と連携を図り、講演会、研修会の開催について検討してまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 何か糸口みたいなものが答弁の中から見えてきたように感じております。 特にポイントとなりますのが、就労準備支援事業、この事業でございます。 ひきこもりのそういう相談窓口を設置しているところは、この事業からの補助金を利用されているところがほとんどであるということが調査をして分かりました。 美濃加茂市ですけれども、その就労準備支援事業で、市の3分の1も合わせて 800万円を人件費として頂いてやっているそうです。特に、NHKの番組のあさイチとか、そういうところでも報道されて、その活動が評価をされているということでございました。 しかも、美濃加茂市は、一般的な生活困難者の自立支援の事業と同時に、家計改善事業というのもされていて、それで社会福祉協議会に委託しているんですけど、その3つの部門をまとめて5人の人件費をもって、そして当たっているということでした。 基本的に、市長の答弁では、窓口は作らないということでしたけれども、やはりこういう窓口があれば、みんな孤立しているんですよ。ひっそりと誰にも知られないようにして、あそこにそういう子がいたのというような、そういう状況が結構多いんですけど、結局、家族もそのことを誰にも言わずに苦しんでいるという中で、ここが窓口だよと示していただけると、そうすると、そこにやはり電話とか、来所とかやはりあるというふうに言うんですね。 どこに行ったらいいか分からないという、そういう状況の中で、せめて、ここに電話してねという、そういうことをやはり広報していただく必要があるかと思いますので、その点についてはどのようにお考えでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 最初の答弁で申し上げましたように、就労準備支援事業、ここの中で対応してまいります。 ただ、例えば、看板とかカウンターに、ひきこもり相談窓口と書けないですよね。 今、多治見市が考えているのは、民生児童委員の皆さんは把握をしていらっしゃいます。なぜか、市をパスして、県が全部集約するんですよね。そして、県に約 1,100人いて、東濃圏域に約 190人いて、あなたのまちには何人いて、この辺りにいらっしゃいますよと情報を県がなぜか出さないですよね。 だから今、議員御指摘の件については、民生児童委員の研修会の中で、多治見市の中では、就労準備支援事業、ここの中で行いますと。民生児童委員の皆さんは地域、きちっと把握をしていらっしゃいますので、相談はここにお越しください。あるいはここだけではなくて、福祉部の関係のところで、相当、ひきこもりの中でも物すごく悩みの深い方、あるいはたまたまというようなことがありますので、民生児童委員の皆さんに対して、多治見市と福祉部からしっかり情報提供をする。いざとなったら、相談はここに来ていただければ、受けることができますよ。こういう体制を今、計画をしております。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) それでよろしいかとは思うんですけれども、やはり基本的には、民生児童委員の方が各地域、自分の持ち分のところをしっかり見ていただいているということで。結局、県も民生児童委員の方にお願いして、調査をしたわけなんです。 ただ、民生児童委員の方も、具体的に、何かやはりパンフレットのようなものを、ここで相談してくださいねという、そういうものを1つつくっていただいて、それを民生児童委員の方にお渡ししていただいて、そしてそれを出していただく。民生児童委員の方も言っていただいているし、ああ、ここに電話すればいいんだなというような、そのくらいのことは、多分、できるのではないかと思うんですけれども。私がパンフレットをつくるわけにもいかないので、やはり市のほうで、簡単なものでいいので、つくっていただくことはできるでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 即、パンフレットというようなことではなくて、民生児童委員の勉強会、あるいは研修会、そういうような中では、まずこちらから情報提供をさせていただく。ざっと今、計算でいくと、東濃に 200人いらっしゃるとして、5市で割ると、多治見市内40人強になるでしょうね。40人から50人の方、こういうような方が、単純な算数でいくとそのぐらいです。そのために、今すぐパンフレットというようなことよりも、ある意味、コピー形式でも何でもいいですから、まず、民生児童委員の皆さんにしっかり情報提供する、困ったときには御相談ください、こういった方法を取っていく予定でございます。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 別に、すごいお金をかけてつくる必要はなくて、コピー用紙にちょっと色を入れるぐらいのもので結構ですので、読むのを皆さんと一緒につくっていただくといいかと思います。 それと、就労準備支援事業を使うということなんですけど、それは、国のほうの補助が下りるかと思うんですけれども具体的にはどのような形で取り組むのか。今、民生児童委員とおっしゃられましたけれども、どのようなお金の使い方をされる予定ですか。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 就労準備支援事業のお話ですが、先ほど議員が御紹介されたような美濃加茂市とほとんど同じといいますか、もともとこれは、生活困窮者自立支援の法律に基づいて行うべき事業です。 先ほど家計改善ということも言われましたけれども、これは、多治見市も既に実施しております。今回、令和4年度から新たにこの準備支援事業に取り組もうということでございまして、社会福祉協議会に生活相談センターを委託して今、実施しております。新型コロナウイルス感染症ですごく注目されて、生活保護の一歩手前の相談等を行っているところと同じ部署で実施していただくんですが、今、新年度予算の要求をしているところですが、その中で人件費を含めたお金を今、要求しているところでございますので、新年度予算で認められれば、令和4年度から社会福祉協議会に委託して、人を1人置いて、対応していただくということを考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 社会福祉協議会が、やはりそういうことにたけているというか、そういう技術的なものもいらっしゃるということなんですけれども、今、社会福祉協議会のほうの委託の人員としては2名だと伺っているんですけれども、それでよろしかったですか。生活困難者自立支援事業としては。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) すいません、ちょっと正確な数字を今、手元に持っておりませんが、正規職員2名とプラス臨時的な職員ももう少しいらっしゃったというふうに覚えております。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) それでは、新年度予算で要望しているということなんですが、私からも、ぜひ、その事業の補助を使いまして人員増をしていただけたらというふうには考えております。 それから居場所づくりということを、その就労準備支援事業の中で対応したいということですけれども、例えば、具体的なイメージとしてはどういうものでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 居場所づくりにつきましては、ちょっと具体的なところまでの検討には入っておりませんけれども、何か同じ境遇の方が集まっていただいて交流ができるようなというイメージ。 既に実施しているような、県が実施しているようなところもありますので、そういったものを参考にしながらということです。 それから、先ほどの生活相談員、人員ですけれども、5名ということで委託をしております。多治見市は5人で実施していただいています。社会福祉協議会のほうに5人お願いしています。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 居場所づくりといいましても、何事も1つずつ、1個ずつ進めていくということで、当初は、公共施設とか、また様々なみんなが足を運びやすいようなそういう場所をお借りして進めるのかなというふうには思いましたけれども、そこをたまたまお借りしてやるという場所づくりと、常時、そこが居場所になるという、そういうところまで考えていただいているでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) まだ、それこそ、具体的にこのひきこもりに対応する事業というのは、全くこれからというふうに考えておりますので、その中で最初に何をやるべきかというところでいきますと、まずは一歩外へ出ていただくとかいうところで、月に1回でも、週に1回でも来ていただけるような場所というふうに考えております。その後の対応として、常に居場所ができればいいなと思っておりますが、段階を追ってということなのかと思います。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 本人が出てくるのが一番いいんですけれども、本人さえ出てくれば何とかなるというふうに、兵庫県伊丹市のほうでもそういう報告を見ましたけれども、まずは家族だと思うんですね。家族の交流会も考えていただいてはいるということで、よろしかったでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 家族の交流会につきましては、当面は、岐阜県のひきこもり地域支援センターが、家族交流会というのを定期的に開催しております。多治見市でも開催されておりますので、そういったものをまず活用させていただこうと考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 県のそういう交流会があるんですけど、果たしてそれが、それぞれの家族の方にちゃんと伝わっているというふうに理解されてみえるんでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 一応、県のひきこもり地域支援センターが主催されておりまして、県のほうからの周知と、それを受けて市のほうからの周知もあるわけですけれども、先ほど来、出ておりますが、そもそもひきこもりについての周知というのがなかなかまだ行き届いていない部分がございますので、それをこれからどうやって行っていくのかというところが検討課題かなとこう考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) そうすると、県は、その方の住所とかそういう情報を承知していて、そしてそういう案内をされて、多治見市としては知らないけれども、県のほうが知っていて、そういうことをやっていてくださっているというふうに考えていいですか。 ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 県の行政のことをこの場で発言をする、あるいはこうであろうと思って発言をする。これは過去にもありましたけれど、相当強く僕はマークをされておりますので、この辺りでお願いをいたします。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) それでは、私が県のほうに電話をして、ちゃんと言ってくださいというふうに申し上げたいと思います。 あと、専門の相談窓口の方なんですけど、その方の資格、先ほどの答弁で聞き漏らしたんですけれども、資格とかそういうふうな、例えば、社会福祉士とか、精神保健福祉士とか、そういう資格を持った方がいらっしゃるんですけど、そういう資格のある方は、多治見市の相談窓口の人員の中でどの程度いらっしゃいますか。 ○副議長(柴田雅也君) 福祉部長 鈴木良平君。 ◎福祉部長(鈴木良平君) 今回、新しく考えております就労準備につきましても、県のほう、国のほうからの文書では、今おっしゃったような資格が望ましいというようなこともありますし、さらに研修も受講してくださいというような話もございます。その辺りを委託先の社会福祉協議会のほうと相談をして、しかるべき人員を配置していただくようにお願いをしてまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 19番 井上あけみ君。   〔19番 井上あけみ君登壇〕 ◆19番(井上あけみ君) 新しく就労準備支援事業という中で、ひきこもりに対しての対策がようやく多治見市でも、一歩大きく前進するという認識をいたしました。本当に苦しんでみえて、重い課題ではあるんですけれども、先ほど言った、もうそろそろそこから脱出したいなと思っていらっしゃる方も、多分、いらっしゃるので、その後押しができていけばいいなというふうに思いますし、それがうまくいって、常時、オープンできるような居場所づくりみたいなもの、それから就労、具体的なボランティア活動をしてもらうとか、そういうふうにしての社会の中の一員としての自覚を持って、生まれてきてよかったなと思ってもらえるようになってほしいなと願い、これからの多治見市の取組を大いに期待をいたしまして、これで終了いたします。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(柴田雅也君) 次に、16番 林 美行君に発言を許可いたします。   〔16番 林 美行君登壇〕(拍手) ◆16番(林美行君) 16番議員、市井の会の林でございます。通告に従いまして3つの質問をいたしますが、まず、駅北地区の大きな問題についての質問をいたします。 まず、なぜこのような計画性がないと考えられる事業が進むのかという質問です。 1つ目として、多治見市で最大といってもよい都市計画事業である駅北土地区画整理事業であるにもかかわらず、本庁舎を造るのに駐車場の土地がない、これはあり得ない事業展開ではないのか。 2つ目として、その駐車場について、地区懇談会等でお話を聞いていると、4つの駐車場が想定できるのですが、駅北での3つは、まずどこの駐車場へ行けばよいかとなり使いづらい。駅南については、駅南再開発が最終段階にあるときに駐車場利用計画を変更するようになるということは、駅南再開発ビルの経営に影響する動きになると考えます。 また、どこの駐車場に行けばよいかと駅北庁舎の玄関でいちいち聞かなければならないような立てつけをどうしたら考えつけるのか。体調が悪い人が、近い地下駐車場に入りたいとするその振り分けまでしなければならないようなプラン。使い勝手がいいのでしょうか。また、このための駐車場は多分無料となるため、全部税金で賄うことになるのでしょうが、坪50万円超の土地での高くなる駐車場料金をどのように考えるのでしょうか。税での負担と考えますが、幾らぐらいでしょうか。 3つ目として、土地区画整理事業区域外への道路です。区画整理事業区域内は、言わば袋地の構造と同じです。強調していえば、死に地になりかねない土地です。しかし経緯は、駅北土地区画整理事業は、高架事業導入の可能性分析からスタートして、平成12年の計画がスタートするとき、第2期工事として旧保健センター前までと構想をされていましたが、第1期工事が終了する頃、土地区画整理事業からこの事業はなくなり、最近、直営の道路建設事業として(都)音羽小田線が復活しています。 一方、渋滞対策、経済循環を高めるための高架事業に代わるものとしての(仮称)平和太平線の充実、(仮称)白山豊岡線はいつ事業化されるか分かりません。(都)音羽小田線によってガード下の通学路の改善はされて、駅周辺整備事業によって通学路を改善するとした精華小学校地区委員長時代の課題が解決することはありがたいですが、その結果、宮前町地内の生活道路での交通環境は悪化いたします。駅北に本庁舎を建設するため、川南からの交通環境を改善しようとするその事業は、弁天町交差点、本町4丁目交差点、多治見橋の右折車線の不足により、そのような事業効果が十分見込まれないものと考えます。川南からの通行をスムーズにできず、渋滞が増えるだけと考えます。本庁舎という多治見市全体の事業が、有効な交通計画を持たず進められていくことも心配です。 4つ目として、共栄地区の地区懇談会で、一遍に12階建ての庁舎を造る体力がなかったので、取りあえず駅北庁舎を建設したということでしたが、本当にそのようなことであったのか。個人の思いではなく、事業計画を立てたときの検討資料等でその経過を説明していただきたいと思います。当時、本当に駅北に本庁舎を建設するという見通しがあったのでしょうか。駅北庁舎建設時に、柱とか基礎とかが将来増築できるように造られているかを、当時の建設をアドバイスしている人に伺ったところ、そのような対応はないということでした。これら4点から見ても、計画的でない事業としか考えられません。なぜこのような形で事業が進んでいくのでしょう。 次に、改めて駅北地区の利便性を官庁街とする考え方を伺います。 これは何度も質問をするわけですが、理解できないので、9月定例会での答弁を資料として質問をさせていただきます。 市庁舎利用者がどのようにして便利なのか。また、地価に対して生産性が高くないと考えられる行政機能が、なぜ必要なのかを改めて教えていただきたい。 次に、防災拠点としては不適切な場所ではないかと改めて伺います。 まず、地盤が弱い。9月定例会では、県のデータでは一緒ということでございましたが、本庁舎の地盤は古い、駅北庁舎は1万 8,000年ぐらいから現在までに形成された一番新しい地盤、しかも扇状地性低地であり砂がある。だから、まず心配するものが液状化でございます。液状化とは、地下水の豊富な砂地の地盤が地震による震動で液体状になる現象でございます。 揺れが大きい場合、継続する時間が長い場合、あるいは以前に川だったところに砂が堆積してできた地盤、こういうところが液状化しやすいです。同じ砂でできた地盤でも、締まった地盤よりも緩い地盤、新しい地盤のほうが液状化しやすいというのが一般的な考え方でございます。そして、水位が低いところでは液状化は発生しません。 このような話の中で、資料の2ページ、3ページを見てください。 これは、地盤ネットホールディングス株式会社の資料でございまして、駅北庁舎の地盤、本庁舎の地盤のデータです。どうも市の資料に対する考え方が違うようだと考えています。本庁舎は窓口部門の庁舎ではなく本庁舎であるので、防災拠点として人員の集合、資材の集積、防災出動ができる体制が確保できるのか。本当に大丈夫か。地震対策というならば、もう少しきちんとした分析を行うべきではないのか。防災の心構えは、最悪を想定した上で最善の対策を考えることではないでしょうか。 地下水位と砂地の粒子の調査を、(都)音羽小田線、国道 248号線という幹線道路周辺まで含めて行うことが必要であると考えます。現在の進め方は、計画的ではないと考えますがいかがでございましょう。 また、大雨のときに浸水する確率が高く、公用車駐車場建設場所は、多分大きく浸水する可能性が高いと考えます。資料1ページは、10月に国土交通省中部地方整備局庄内川河川事務所が使った資料でございます。この資料でいきますと、令和元年東日本台風が、この辺りに来た場合の想定でございます。24時間の累計雨量が 587ミリとなり、多治見駅では約 8.4メートル、それから本庁舎のところは約 8.1メートルの浸水となっている。 平成23年の多治見市の水害が 230ミリ、多治見の数字はもうちょっと大きいんですけど、2日に分かれてですので 300ミリぐらいだったかと思いますが、その状態の大体倍ぐらいの雨が降ったときにはこの状態になるというような資料でございます。 ここの資料にもありますように、熊本県人吉市などの大水害は、その洪水の範囲はハザードマップのとおりとなっています。このように、大雨でも大地震でも多治見市で一番危険なところに防災対応の拠点となる本庁舎を造るということ、慎重に考えるべきであると考えます。 駅北で当初から計画があった窓口部門であれば、データさえ水没しなければいいですが、本庁舎では、まさにそのとき自分のことで精一杯、救援どころではないということが起きるということはお考えにならないでしょうか。 この質問の最後として、都市基盤再生の骨格的議論が改めて必要なところに来ているのではないかと質問をいたします。 1人当たりの歳出額が他都市と比べて少なかった。その額は年間50億円から60億円程度というこの数字の出てくる理由は、事業を行わないことだという指摘を以前行いましたが、最近では、1人当たりの歳出額は40万円程度となり、年間五、六十億円以上増加している。普通のまちになったと安心をしていますが、その使い道の順番が違うのではないか。将来、維持管理経費が増加することになるコンクリートの上物が中心。公共施設の見直しをして寿命を延ばすはずの方針が、公共施設の建設に走っている。今必要なものは、多治見をより住みやすいまちにするために、民間の経済活動が活発になるための仕組みの用意が必要だと考えます。 そのためには、社会的外部効果が一番悪化している渋滞への対策としての骨格的道路とかの公共インフラ整備が喫緊。遅れていくことを避けてはいけない。今後、イオンモール土岐(仮称)が動き出したとき、また人口の減少や国の財政悪化で財政が厳しくなったとき、対応できない悲惨なまちになるのではないでしょうか。だから、資金的な余裕が少しでもある今こそ、将来のための対策を行うべき。より税収が大きくなる方向へ向かうよう考え直すべきときではないかと考えます。合理的な内環状道路からスタートして、東濃西部都市間連絡道路等は国事業に格上げすることに全力を尽くすべきとき。 これで、1つ目の質問を終わります。(拍手) ○副議長(柴田雅也君) 総務部長 富田明憲君。   〔総務部長 富田明憲君登壇〕 ◎総務部長(富田明憲君) 私からは、新本庁舎関連部分について御答弁申し上げます。9月定例会と同じ質問に対しては、同じ答弁となりますのでよろしくお願いいたします。 まず、区画整理を行ったのに本庁舎の駐車場用地がないのは無計画ではないかという点についてでございます。 本庁舎の建て替えは、駅北土地区画整理事業の一環として進めているわけではございません。全く別の問題でございます。 次に、駅北では駐車場の使い勝手が悪い、コストがかかるという点についてでございます。 本庁舎の建て替え場所を駅北庁舎隣接地とした場合における駐車場につきましては、駅北地区において駐車場を新設するという案に加え、既存の駅北立体駐車場の活用という御意見を頂いているところでございます。また、新庁舎検討市民委員会におきましては、駅南からのアクセスを向上させるため、駅南再開発地区の駐車場と連携して南北自由通路経由で新本庁舎に入るという御意見を頂いております。 市議会での議論のほか、新庁舎検討市民委員会や地区懇談会などにおいて、駐車場については整備の必要性も含めて多様な御意見を頂いており、慎重に検討を進めてまいります。 次に、駅北庁舎を建設する際、財政的な理由で本庁舎の移転を併せて行うことができなかったとの説明は本当かという御質問でございますが、そのとおりでございます。 駅北庁舎は、平成23年の市庁舎将来構想に基づいて計画どおりに建設したものでございます。 次に、駅北地区の利便性等についてでございます。 駅北地区は、公共交通の結節点である多治見駅の直近であること、駅北庁舎と一体として運用できること、他の行政機関と近接していることなどから、利便性が高いところであります。 新庁舎検討市民委員会においては、ネットワーク型コンパクトシティの形成や中心市街地活性化などの観点から、現本庁舎周辺、駅南地区、駅北地区を一体のものとして、機能分担と連携によりまちづくりを進めていくことが必要であるとの御意見を頂いているところでございます。 次に、駅北地区は防災拠点として不適切ではないかという御質問でございます。 地震防災マップは、ボーリング調査のデータを基に作成しており、安全性につきましては、駅北17街区と日ノ出町とでは有意な差はございません。 浸水リスクにつきましては、建物の設計や非常用電源、機械室、災害対策本部室の配置などにより、防災拠点としての役割を果たせるものと考えています。極めてまれなケースを想定して、日々の利便性を犠牲にすることは適当ではないと考えます。 なお、現在、議会の本庁舎建設に関する特別委員会、同小委員会において、安全性について科学的にデータに基づく議論を進めていただいているところでございますので、よろしくお願いいたします。 ○副議長(柴田雅也君) 都市計画部長 細野道仲君。   〔都市計画部長 細野道仲君登壇〕 ◎都市計画部長(細野道仲君) 私からは、道路の状況についてお答えをいたします。 まず、都市計画道路音羽小田線につきましては、鉄道の横断が強化され、現在よりも駅の南北の交通が円滑になること及び安全な歩行者空間の確保が見込まれる等、事業効果は高いと認識しております。 次に、東濃西部都市間連絡道路につきましては、東濃西部3市及び3市の経済界で構成されます東濃西部都市間連絡道路建設推進協議会におきまして、既に令和元年度より、県道から国道への格上げを見据えた要望活動を実施しております。今後も早期実現に向けて全力で取り組んでまいります。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) それでは、何点か質問をさせていただきます。 総務部長のほうから、本庁舎建設に関する特別委員会小委員会のほうで科学的データを基にして調査、検討を進めているというお話でございました。確かに総務課から資料が出されています。 そこで質問ですが、その岐阜県、あるいは岐阜大学の調査の目的というのはどんなふうにされたか。それから、いわゆる 500メートルメッシュというのはどういう範囲で、多治見でどんな図面になっているのかということは分かるのでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) ちょっとどの資料のことを言っていらっしゃるか把握しかねますが、本庁舎建設に関する特別委員会小委員会の際にお出しした資料、これは駅北庁舎を建設の際に、実施設計の中で作成した資料を提示させていただいております。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) ボーリングしたデータの範囲というのは、駅北庁舎を造ったとき、駅北立体駐車場を造ったとき、その程度だったと思うんですけど、私が科学的なデータと伺っておりますのは、例えば、一番問題が起きる液状化のことで、その液状化の数字が本庁舎も駅北も同じ、本庁舎のほうが高い、あるいは総合庁舎のほうが高いというデータが出たその調査のいわゆる目的というのが、こんなもんでされたものかというのは把握してみえるかという。データをお出しになったけれど、そのデータの根拠が十分聞けてなかったので伺うわけです。 といいますのは、例えば郵便番号といいますけど、本町って1丁目から8丁目まであるんですよ。だから、土岐砂礫層のしっかりした岩盤から、もう全部それが土岐川で抜けたところに砂がたまってる部分まで入ってます。だから上野町も同じですよね。いわゆる白山町と接している、この前浸水したところから総合庁舎まで入ってるんですよ。そういうところが、同じ数字で出てくる調査というのは、どういう形でされた調査なんですかということを聞いているわけです。 ○副議長(柴田雅也君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) 目的といいますか地質調査の結果で、市内4点ほどの液状化の危険度といいますか可能性について触れた資料ということでございますけども、まず、この件につきましては、本庁舎建設に関する特別委員会小委員会の中で技術職員を交えて議論いただいておりますので、当面はそちらの議論に委ねたいというふうに考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) その資料を私も見せていただいたので、10日の日に岐阜県、その企画防災課に問い合わせをしました。平成23年、平成24年岐阜県南海トラフの巨大地震等被害想定調査をここが行いました。その担当部局でしたので、伺いました。これを基にして、岐阜大学の地震工学研究室もデータにリンクしているということになりますので、そこで伺ったんですが、今みたいにどんな資料を使って、ちゃんとボーリングしたことなのかどうかとか、それはちゃんとメッシュで取られているかどうかとか聞いてみました。回答は、東日本大震災が起こって急に対応することになったので、岐阜県でどのような被害が起きるかを想定して調査をしましたと。そのためにデータは全件で 4,000ぐらいと。過去に調査した資料を集めて、その上に、国土地理院と基本的な地盤データを基に分析をした。これは全体が大きく捉えられることによって、正確度がより高くなる平均的な被害を想定した調査で、このため、この調査のためのボーリングは行っていないと。 岐阜市は、長良川の扇状地ですので砂が多い、水があるということで独自のメッシュでのボーリング調査をしたということでございましたが、それ以外についてはそういう調査をしていないという話なんですよ。そのデータを基にして、こうですよという話をされているので、それはいかにも建物を造り、あるいはその周辺の調査をするには不適切な内容じゃないですかという質問を今しているわけですが、県での回答はそんなふうでしたが、そういう点は調査をされたんでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) 詳細には把握しておりませんけども、専門的なお話になりますので、先ほども申しましたように、技術職員を交えた本庁舎建設に関する特別委員会小委員会での議論に当面は委ねたいというふうに考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) この問題というのは、基本的に防災拠点である本庁舎を考えるときの一番基礎的なデータになるだろうと。多治見としては、そういう地盤が弱いというデータが出ている危険地点としてという話なら、その調査分析をする必要があると考えるんですけど、そういうことをしていないというのはなぜか、十分理解ができないので、何度も質問をしているわけです。 さっきも言いましたが、上野町は、1億 7,000万年前の砂岩でできているところに総合庁舎があるんです。いわゆるその後1万 8,000年前の扇状地低地まで含まれていて、全体通してどうかといっても数字としてはあまり有効なものにならないです。県の調査あるいは岐阜大学の調査の中では、17以上というその数値は液状化が起きる可能性は高いという話なので、それに対応する庁舎が要るんだろうと私は考えています。 お手元の資料2ページ、3ページにある地盤ネットホールディングス株式会社というのは、東証マザーズに上場している資本金2億 9,000万円の会社で、新しい会社ですが上場会社ですので、いい加減な会社ではないと考えます。ここの考え方は、ピンポイントで見る、そういうために同じようなデータを、県とか国とかのデータを、あるいは全体の地盤のデータを入れて、見る、そういうふうにしているんですが、そういう点について、どちらかというとこの場合は、やはりピンポイントの数字のほうを基にして考えるほうが合理的だと考えるんですが、その辺りなんかはそういうふうに考えてみる、その評価をし直すということは考えるつもりはあるんですか。 ○副議長(柴田雅也君) 総務部長 富田明憲君。
    ◎総務部長(富田明憲君) 先ほど答弁いたしました駅北庁舎を造った際の実施設計の中で調査を委託した事業所から、液状化安全率、FL値というそうですけども、それについては1より大きい値を示しており、液状化の可能性は低いというふうに判断するというような答えを頂いておりますので、ここは私どもとしては安心する材料の一つということと、地盤ネットホールディングス株式会社のデータのお話ですけども、確かに議員御提出いただきました、2ページと3ページの資料を拝見いたしますと90点と75点ということで、これ差はございます。日ノ出町のものより高い数値を示しておりますが、この75点が本当に低いかと申しますと、この地盤カルテのシステムについて評価してあります総合スコア、分析につきましても80点以上なら安心な地盤ということですが、55点から75点は普通の地盤と。50点以下だと注意すべき地盤というような評価をされておりますので、75点というのは普通の地盤の中でもいいほう、かなり安全安心な地盤に近い数値というふうに捉えておりますので、この75点をもってそれほど不安に思うという必要はないというふうに考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 先ほども申しましたように砂地であること、地下の水の水位が高いこと、そういう地盤が液状化を起こしやすいと。白山神社で発掘調査をしたときに3メートル程度、それ以上まで砂地でした。扇状地地形というのは間違いがないだろうと。 私が必要としているのは、国道 248号線まで、国道19号線まで出ていくときの液状化の被害で動員の車が出せない、そういう心配をしているわけですので、そういう点、そういう調査をしないと、だろうで済まされるような話じゃない。本庁舎をここに造ろうというんなら、そういうふうで安全ですよという調査を出さなきゃいけないんじゃないかと。 ここで言いますが、県も岐阜大学もそういうピンポイントの安全性を出すための調査をした報告書じゃないと。ですけどそれを基にして町丁別に数字が出てくる。平均化してるので、どこの地盤で見ているか分からないが大体こんなもんですよと。まち全体で見たら大体そんなもんですけど、そういう点。防災拠点にするには考えなきゃいけない話だと思いますが、いかがですか。 ○副議長(柴田雅也君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) 繰り返しの答弁になりますが、駅北庁舎の箇所については、当時ボーリング調査を行った結果、液状化の可能性は低いというふうなデータに基づいて答弁をさせていただいております。そのエリアをどこまで広げるかということについては現段階では検討しておりませんが、当面は、庁舎建設地の地盤について十分な検証を行うことが必要だというふうに思っております。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 私がお話をしているのは、庁舎はどこに造ったって安全対策はできるんですよ。庁舎の問題じゃないと。周辺に車を出す、人を集める道路はちゃんとしているか。あのエリア全体がその砂地地形になっているので、水がどのくらいあるか。また、駅北庁舎のときのボーリングと、今駅北に虎渓用水広場ができた後の状態はまた違うんですよ。その虎渓用水広場の水がどういう影響を与えているか分からないわけですから、そういう点、もう少し慎重に考えなきゃいけないと。これ造って地震が来て動員ができないなんてことになったら、とても恥ずかしいことですので、その辺はお願いする。 併せて大雨の件ですが、真鍋淑郎さんがノーベル物理学賞を取られました。真鍋さんが調査しているのは気候変動です。気温が上がれば雨量が増加すると。実際に雨粒が大きくなって、資料1ページみたいに、もうどこでも危ない状態になってますよという話なんです。本庁舎をわざわざ造るんだったらどこに造るかというのを改めて考えないといけないと。一番水がつくところ、さらに、地震でも心配なところをわざわざ選んで、その検討を、ちゃんとしたボーリングをせずに行くというのは、やはり課題があると思いますが、いかがでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 総務部長 富田明憲君。 ◎総務部長(富田明憲君) 本庁舎の場所の選定に当たりましては、相当年数をかけて、議会にも十分説明をさせていただく中で、幾つかの候補地の中から2か所に絞って検討してまいりました。現在の日ノ出町のこの場所と、駅北の2つの場所ということで、これについては議会の皆様も御理解を頂いておるところの議論でございます。その2つについて、有意な差はないということでございますので、それ以外の候補地ということは、現段階で議論することは必要ないかというふうに考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) その場所は、大雨のとき、大雨もだんだんひどくなっている状態を想定しなきゃいけないけど、想定していないときの話ですし、それから地盤のボーリングは建物のところだけやっていると。周辺の液状化する可能性のある地盤についてはやっていないと。これが一番の大きなところですので、そういうことをしないとステップが踏めんじゃないかと。 いわゆる地盤を造らずにやると全体が駄目になる。例えば駅前の桜ですけど、あれは多分、しだれ桜というと深く掘らないと上は伸びないんですよ。だからそういう基礎的なことをして、また水があったらそういう点では伸びられないので、そういうことを踏まえないと多分いかない。うまくいかなかったから、うまくいかなかったんですねでは済まないので、ということです。これで1つ目の質問を終わります。 次に、2つ目の質問です。改めて、陶都の杜を住みやすい街にするためにという質問をいたします。 まず、公共施設の移管はなぜ遅れるのか。いつになるのか。前提として公的な検査が必要ではないかと質問いたします。 9月定例会でカーブミラーの設置について質問をいたしましたが、現在はどのような取組となっていますか。また、今後どのような取組となっていくのかを教えてください。 次に、現況道路となっている当該箇所の土地の所有者はどこなんでしょう。また、もし多治見住吉土地区画整理組合だとしたら税金はどのように納められているのか。 次に、岐阜県公安委員会からの聴取に記載されていない内容はどのように取り扱われるのか。多治見住吉土地区画整理組合が行うべきものではないというふうに考えるのですが。 次に、公共施設の移管については、金岡町側ではレッドゾーンの崖に並行して亀裂が順番に拡大していたり、外周道路の擁壁のコンクリートブロックが短期間、7年ぐらいで破断して落下したり、また、陶都中学校の裏の外周道路の擁壁のコンクリートブロックが、これも4年ぐらいで破断をしている、壊れている、やり替えをしているという状態、このような状態で市が受け取ることは当然難しいと。市の税金で手直しすることは市民感情が許さないと。ではどうするのか。 ずるずるとこのまま行って、明和町6丁目の開発団地で、団地内道路が市道に認定されていない、この団地のようになってしまうのか。この住吉土地区画整理事業は、多治見市の都市計画マスタープランに記載して進めたもので、この変更計画の認可権者は多治見市長です。事前協議も重ね、事業内容も市が確認し、市が進行を管理するものです。このままずるずると行けるものではないと考えます。 私は、解決策として、市が受け取れないと考える箇所について検査を第三者機関、専門家に任せ、手直しがあれば手直し、問題がなければ安心して移管する。既に多くの住まわれている皆さんがおみえになる今、事は急ぎます。これ以外によい考え方はないと考えますが、いかがでしょう。 次に、公園、公共交通機関への対応が不十分な理由はなぜかと伺います。 まず、公園についてです。この予定された公園は不便な場所であり、斜面が多かったり、高圧線下であったりするのですが、どのような協議の下でこの位置になったのでしょうか。また、これからの事業スケジュールはどのようになっているのでしょう。 公園を造るときから陶都の杜の住民にも参加させてほしいとの提案がありますがいかがでしょう。 次に、公共交通についてです。普通、土地区画整理事業は、道路整備などの整備を行うことで周辺エリアの利便性の向上に資するものと考えるのですが、この土地区画整理事業で開発された団地内においては、中心市街地エリアで整備されたばかりの団地であるにもかかわらずバスも走っていませんし、コミュニティバス路線もありません。市が技術指導を重ねた団地としてはいかがなものかと考えますが、こんなことでいいのでしょうか。どのように考えて対応をされるのでしょうか。 以上で、2つ目の質問を終わります。 ○副議長(柴田雅也君) 建設部長 知原賢治君。   〔建設部長 知原賢治君登壇〕 ◎建設部長(知原賢治君) 私からは、建設部所管部分につきまして答弁をさせていただきます。 まず、カーブミラーの設置の取組と今後の予定でございます。カーブミラーの設置につきまして御質問頂きましたのは、9月定例会ではなく6月定例会でございました。その後の動きでございますけれども、6月30日付で多治見住吉土地区画整理組合に対しまして、地元からカーブミラーの設置の要望があった旨、それから、多治見住吉土地区画整理組合にて設置の検討をし、設置の場合は協定書の変更を行うといった旨の文書をお出ししてございます。多治見住吉土地区画整理組合におかれまして自治会等で協議されまして、9月1日付で設置ができない旨の回答を頂いております。 今後につきましては、道路が多治見市に移管された後に、多治見市でカーブミラーを設置する方針にしてございます。 次に、岐阜県公安委員会から意見がなかった内容への対応でございます。 区画整理区域内の道路につきましては、道路が市に移管される前までは、施設管理者でございます多治見住吉土地区画整理組合が対応することになります。移管後は、他の自治会同様に地区の御要望として提出をしていただきまして、必要性を市が確認した後に、優先順位に従い対応する方針でございます。 次に、移管の検査を専門家に任せたらどうかという御提案でございますけれども、多治見市土地区画整理事業に関する手続要綱の第12条の規定によりまして、施設の工事が完了したときには、移管前に市の職員が工事の完成検査を行うというところになってございます。なお、この検査の結果、指摘事項があった場合には、組合に対しまして修繕を指導するといったところになります。 次に、公園を整備する際に、住民参加というようなお話でございました。 公園の整備につきましては、計画段階から住民参加によるワークショップ等を開催し、あらゆる世代の方々が楽しめる公園づくりを行っていきたいと考えております。また、公園愛護会の設立につきましても協力していただけるように協議を進めていきたいと思っております。 ○副議長(柴田雅也君) 都市計画部長 細野道仲君。   〔都市計画部長 細野道仲君登壇〕 ◎都市計画部長(細野道仲君) 私からは、まず現況道路部分の土地の所有者と固定資産税の状況についてお答えをいたします。 現在は、土地区画整理事業における換地処分の公告前でありまして、現況道路部分の土地所有者は従前の土地所有者であります。 現況道路部分の固定資産税は、従前の土地所有者に従前地の一部として賦課されております。 次に、公園の位置と今後の事業スケジュールについてです。 公園は、平成25年1月31日に認可されました第3回事業計画変更におきまして、現在の位置に計画されております。土地区画整理法第6条及び同法施行規則第9条において、設計の概要に関する基準が定められておりまして、当該事業計画における公園は法に定める基準に適合しております。 現在の事業計画では事業工期が令和5年3月31日となっておりますが、多治見住吉土地区画整理組合からは、工期の延長を検討していると伺っております。 最後に、バスについてです。 土地区画整理法第75条における市の技術的援助は、土地区画整理事業の基盤整備に関するものであります。 路線バスにつきましては、交通施策として平成26年当時、都市政策課におきましてバス事業者との協議を実施しました。世帯数や進入道路の構造等の事情によりまして、実現には至らなかったという経緯がございます。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) まず、その公共施設の移管ができるのかどうか、供用開始したところから移管を速やかに受けていいという立て付けになっているわけですが、今の状態を見ますと、資料として配布していませんが、手元に写真があり、その陶都中学校の裏では、ちょうど2メートルぐらいの位置、だから海抜 130メートル前後のところ、横に数十メートル間知ブロックが割れていて、それが横1面の線になって出てきている。つくってから7年でここまで壊れて、2か所やり替えてあるんですが、さらにやり替えなきゃいけないのが2か所あると。移管を受ければその全部多治見市がお金を出してやらにゃいかんくなると。とてもそんなお金のかかることは、普通はできないですので、だから、そういうことが起きる原因は何かというと、そこののり面、埋め立てたところに多分水があるだろうと。その水がどういう形、その間隙水圧がどのくらいのものかってことを調べないといかんと。このためには、安定解析という方法で、今3本ぐらいボーリングして、その数値をもとにして計算すれば出るので、大きな沢になっているとこ、それから大きく埋め立てたとこ、横の崖っ縁のとこ、4か所ぐらいを3か所ずつボーリングして、安定計算すれば、数字が出る。安定数値が 1.2という数字があるんですが、それを超えれば、とりあえず崩れてくることはない。小ぶりの修繕だけで済むことになるので、そういうことはやはり対応しなきゃいけないと思うんです。しかも、陶都中学校のしっかりしたコンクリートで作った擁壁とそれからのその間知ブロックの間に1本まっすぐな幅25センチメートルぐらいのコンクリートの擁壁があるんですが、それをタコ糸をつるして、おもりをつけてみると、3メートルで5センチメートル陶都中学校側に傾いておるんですよ、現実に。そういう事態を見ると、多分そんな擁壁建てるわけないので、だからそれ動いたっちゅうことは地盤が動いているだろうと。だから、それは目視だけでは多分できないので、そういう検査をしないと安全な施設の移管を受け取ることはできませんと。その費用は多治見住吉土地区画整理組合に持ってもらって、当然ですので、それで安全とわかったら、移管を受ける、これしか方法がないと。早く住宅ができたところの周辺については、その数字をもとにして、安全なら安全、大規模改修がいるなら改修するというふうに決めなければいかんと思うんですが、その辺いかがでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 建設部長 知原賢治君。 ◎建設部長(知原賢治君) 施設の移管につきましては、我々も中途半端なものをいただいて、それからまた工事が必要になるということではいけませんので、検査の際、それから検査の完了届をいただくわけでございますけども、そういったものにつきましても、目視で確認ができないところにつきましては、そういった工事中の写真でありますとか、そういったものも確認しながら、現地もよく確認して検査をして、だめな箇所はしっかり手直しをしていただくというような形を取ってまいりますので、あくまでも我々の土木の職員が対応していくといったところでございます。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 工事の監督をして、例えば段切りの写真をちゃんと撮っていたとか、そういう過去があればいいんですが、そういうことはない状態で、埋まっているものの状態を見て、この断裂は何が原因かというのは、地質のプロでなければ分からないだろうと。地質のプロでも、調査をしないと分からないだろうと。だから、市長は地区懇談会で静岡みたいなことはないと言っていましたけど、だけど、現実にそういう状態になっている場所があるわけですので、それを乗り越える方法は、じっと待っていてもだめだと。それは、何が必要かというと、いわゆる地盤が安定しているかどうかということを調査するしかないと思うんですけど、そこはしっかり考えてください。それと、住吉町2丁目の交差点から、いわゆる吹付でつくった崖ですが、岐阜県の県土整備部砂防課がつくった資料によると、モルタルの吹付というのは、湧水がない岩盤と、割れ目が小さく、大きな崩壊がないところに適している。実際水が出ているところには不向きな工事だったと思うんですけど、その辺、変更申請が出て4日間で決済下していますけど、どうして不適切と考えられる砂防課の設計要領から見て不適切と思われる工事になったか、そこ簡単に教えてください。 ○副議長(柴田雅也君) 都市計画部長 細野道仲君。 ◎都市計画部長(細野道仲君) 御指摘の箇所につきましては、道路を築造するために山を削ったということでありまして、道路の一部として取り扱っております。このため、設計要領基準につきましては、岐阜県道路設計要領を基本としまして、中日本高速道路発行の切土補強土工法設計施工要領の基準等を参考に確認しております。確かに岩盤で実施する場合が、コンクリート吹付というのはもちろんですけども、今回の工法である切土補強土工法はモルタル吹付に加えまして、鉄筋によりまして、地山と一体的に補強するものです。 1.5メートルピッチで約全長4メートルのメッキボルトを 570本地山に挿入しておりますので、そういう意味で安全を確保しておるということで、崖地とか、そういう取り扱いではなく、道路の一部としての基準でもって整備を行っておるということです。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) その理由は、その箇所がレッドゾーンであったと。レッドゾーンの土地を削ってもらっては困るという県の話で、そういう結論になったんですが、その結果の亀裂が入って、それを補修した状態、網の目のようになっていて、これも6年、7年でそうなっていて、これから5年、10年、20年、30年とどうなるのかとても心配ですので、もし必要ならちゃんとした正規の擁壁に造り変えて、通行する車と人の安全を図っていただきたい。とにかくこれは土であり、粘土であるので、水が入ったら終わりだと。仮設工事としては、認められるけれど、本工事としては認められないというのが地質の専門家のお話でございました。 これで2つ目の質問を終わります。 最後になりますが、大きな3つ目の質問、駅南再開発において後年度に負担は発生しないのかという内容で伺います。 容積率 500%の土地利用ができるエリアで、 220%程度という利用なので、身の丈を超えた夢とは言えず、これが多治見の実力かと思うような数値でございます。現状のままで、都市基盤整備、道路環境整備を行わないと、集客が難しく、赤字が累積するのではと心配しています。既にスタートした事業であるし、多治見の顔として機能させなければならないものなので、どうすればいいか十分に協議すべきものと考えます。都市基盤整備、道路環境整備の問題は、駅周辺整備、すなわち駅北土地区画整理事業と駅南再開発事業に共通する根本的な課題です。多治見の将来を左右する駅周辺事業を生かすも殺すも道路環境整備にかかっていると考えます。いわゆる一般的にいう袋地構造となっているために、車と人が集中的に増えて集まってこれない、駅周辺において、人の移動が増加しない原因と考えられるため、これでは民間資本が出てこられない、駅周辺の道路環境整備、この問題を解決すれば、民間資本が動き出し、たちどころに多治見市の可能性が花開くと考えます。この問題が解決しないと民間資本が出てこないため、駅南再開発ビルが十分に稼げない。結局最後は青森県青森市とか、最近の岡山県津山市にみられるように、行政がああいったスペースを引き受けることになるのではと心配しての質問です。 まず、運営会社での市の位置づけは、市の子会社という考え方でしょうか。商法上のことはあまり得意ではないのですが、多治見市はどのようにお考えでしょうか。 次に、駅南ビル売上高はどのくらいを見込んでいるのか。 次に、事業費はどのようにして償還されるのか。床の販売金と補助金で建設費は償還されるのか。そして、それはいつ頃であるのか。 次に、市の財産となる床分の維持管理費は幾らか。 次に、市の財産の床分は、どのように活用するのか。当初から明らかにしておくべきものではありませんか。どのように活用されるのか。当初は民間のことで事業団体が設立されないと分からないところからスタートして、今も分からないのでしょうか。他都市の事例では、支援のために図書館を入れたり、交流センターを入れたりして、事業支援していますが、多治見ではそういうことがないので、改めて評価をしていたのですが、いかがでございましょうか。以上で質問を終わります。 ○副議長(柴田雅也君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 駅南の再開発の事業費について答弁を申し上げます。 床の販売金と補償金で建設費は全て賄われるのか。そのとおりでございます。工事建設費は床の販売費、補助金を財源とし、建設工事の出来高に応じ、順次支払われております。事業完了後に支払いは完了いたします。 質問の中で、民間事業者が出てこない、全くの嘘です。 ○副議長(柴田雅也君) 都市計画部長 細野道仲君。   〔都市計画部長 細野道仲君登壇〕 ◎都市計画部長(細野道仲君) 私からは、市長答弁以外について順次お答えをいたします。 まず、運営会社につきまして、運営会社の主目的は、床所有者に代わり床の運営を行うことでありまして、市は一床所有者として出資するものでありまして、民間の活力を用いて公共的な事業を営む、一般的な第三セクターとは一線を画しております。 次に、運営会社の売上げにつきまして、運営会社の売上高は入居テナントからの賃料収入によって決まってまいります。多治見駅南地区市街地再開発組合からは、テナント誘致において、賃料はデリケートな案件のため、現段階での公表は控えたいというふうに聞いております。 次に、市の収支について。運営会社への出資のほか、床管理費、火災保険料及び将来の建物修繕を見据えた修繕積立金が必要となります。維持管理費として、床管理費及び火災保険料は、年間で約 1,500万円ほどを見込んでおります。その財源は、運営会社からの床貸付料になります。床貸付料から維持管理費及び修繕積立金を差し引いた余剰金は市の一般財源収入となります。 最後に、市の権利床についてです。市の床に限らず、商業業務棟の床は全て運営会社に貸し付け、運営会社が各テナントに転貸する仕組みです。入居テナントについては、出店者側の了解を得ずに発表することはできないため、オープンする前の適切な時期に発表されることとなると多治見駅南地区市街地再開発組合からは聞いております。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) 民間の事業者が出てきて、もうかっていけばいいわけです。道路網が悪いために、多分集客が十分できずに、新しいビルなので家賃が高いと。その結果もうからないと。もうからないと出ていってしまう。こういうことは時間の流れになっていきます。そういう点において、もうかるようにしていくために、今からでもできることを本当は考えなきゃいけないと思うところです。実は、12日の朝日新聞に、SBIホールディングスが新生銀行株47%取得して子会社化という記事がありましたが、多治見市は、意思決定機関は支配するわけじゃないと、49%出資しても、多治見市はただ出資をしただけということなんでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 都市計画部長 細野道仲君。 ◎都市計画部長(細野道仲君) この商業ビルは、中心拠点の核となる再開発事業というふうに位置づけておりますので、市は、この運営会社が非常に重要と捉えております。出資するのみならず、筆頭株主となって、株主総会においてまちづくりの視点から意見を言うと。単なる民間の商業施設ということにとどまらず、しっかりと多治見市の中心拠点としての役割を担っていただくために、そういったまちづくりの視点という観点で筆頭株主になって意見をしっかりと述べていきたいと考えております。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) よく分かりました。それで、床については、市が持っているところで、床で赤字が出た場合は、どういうふうに補填をするのか、一般財源から出すのか。 それから、利益が出ても配分を多治見市は受けないと言ったんですが、そこのとこ、もう1回教えてください。 ○副議長(柴田雅也君) 都市計画部長 細野道仲君。 ◎都市計画部長(細野道仲君) テナントからの賃料についてのお金の流れを本当に分かりやすく説明するとするならば、まず運営会社は床の所有者から借りた床をテナントに転貸します。それで、テナントから賃料と共益費を得ます。この収入をもって会社の経費と供用部の管理費を拠出し、残ったお金を各床の所有者へ床の賃料として配分する仕組みですので、多治見市だけが何か赤字を補填するとか、そういったスキームではありませんので、そういった御心配は要らないというふうに考えています。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) それがうまくいくことを期待していますので、最後どうしようということになって市が引き受けるというふうにならない計画であると信じています。 私は、行政の役割というのは、とにかく都市計画や産業振興で民間が稼げるように誘導することだと考えているんです。行政がお金を入れ続けなければならないようなものではいけないと。民間の力で様々な事業が起こって、より豊かな生活が生まれていくようにすることが行政の仕事と。駅周辺でも関連企業等が駅周辺まちづくり会議というのをもって、この会が中心となって稼げる場づくりが進められなければならないと考えます。行政はまち全体に好影響を与える部分に対してのみ税金を投入できるものと考えますが、そういうふうな考え方での運営でしょうか。いかがでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 都市計画部長 細野道仲君。 ◎都市計画部長(細野道仲君) 全くそのとおりだというふうに認識しております。この駅南市街地再開発事業が議員が御心配するように将来にわたって市が税金を投入していかなければならないというような、そういった御心配は全く必要ないというふうに認識しておりまして、先ほど成功するように期待していただけるというふうに伺いましたので、それには優良なテナントを誘致するというのがまず一番大事だと思っていますので、ぜひともそちらのほうにも御協力いただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) とにかく集客できる構造をつくらないことには、行政がいくらイベントを打つ、パンフレットを作る、お金を入れ続けても、それは長続きしないので、そういうことにならないように考えていただきたいというのが、この多治見で起きているいろんな最近の事業を見ますと、どうしてもそこはいつも心配になりますので、お願いしたい。この事業については、最終的に官民一体の事業のようですが、事業がスタートした後、官の役割というのは、派遣されたOB職員を基にして、何かどうこうするとか、そういうことじゃなく、どんなことをどんなふうにおやりになっていくか、官がどうかかわるかだけ教えていただきたいです。 ○副議長(柴田雅也君) 都市計画部長 細野道仲君。 ◎都市計画部長(細野道仲君) 先ほど申しましたように、多治見市は筆頭株主ですので、株主総会でしっかりと官の役割、まちづくりの視点というものを運営会社の運営に反映させていただきたいというふうに考えるところでございます。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) よそのまちの例を見ていると、やはり行政なので、最後の道義的責任、あるいはそこが空いてしまうことによる不利益を考えて、行政が出ていってしまうんですが、そういうことにならないように最善の努力と、それからもう一つ、民間のよその企業に悪影響を与えないような床の家賃を下げるとかいうようなこともできるだけ控えていただきたいと思います。どうですか、そういう気持ちでされるんでしょうか。 ○副議長(柴田雅也君) 都市計画部長 細野道仲君。 ◎都市計画部長(細野道仲君) そのような気持ちで取り組んでおります。 ○副議長(柴田雅也君) 16番 林 美行君。   〔16番 林 美行君登壇〕 ◆16番(林美行君) これで質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(柴田雅也君) この際、暫時休憩します。   午後2時53分休憩     -------------------------   午後3時15分再開 ○議長(石田浩司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、10番 古庄修一君に発言を許可したします。   〔10番 古庄修一君登壇〕(拍手) ◆10番(古庄修一君) 10番議員、令和クラブ、古庄修一です。議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして、今回は、女性副市長制度の導入(副市長の二人制)について提案をする、を質問させていただきます。私が最後でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。 タイトルに掲げさせていただきましたこの案件につきましては、執行部を困らせるような次元の範囲ではないという点で、御理解をいただきたいと思います。今回、これを質問するのは、重鎮である佐藤副市長のもとで、私にとっては大変勇気の要る質問として悩みましたが、今は、いかなる機会を凝視せよという言葉があるように、世の中は、今まさに女性の活躍推進が叫ばれています。そして今、多治見市もまちも人も大きく変革のときを迎えています。多治見駅を中心とした南北の発展、さらに新庁舎建設を目指す傍らでは、川北、川南地区の新しいまちづくり等の重要なときを迎えております。こうした背景のもと、市長の負担軽減も図る上で、その支えとして必要な存在が求められる。こういうことも考えられるのではないかと思います。こうした中で、他市の自治体、先進地では、どのようなことが行われているのか調べてみました。女性副市長の公募を行ったところでは、富山県氷見市においては、 810人の方が応募されています。広島県安芸高田市においては、人口2万 7,000人のまちでありながら、応募者 4,115人、なぜこんなに多くの応募者が集まるのか私には分かりませんが、女性の意見を市民に届けたい、こういうことなのでしょうか。大阪府四條畷市では 1,700人の応募があり、ゼロ歳児を抱えて副市長になられた林有理副市長は、2017年から今年の4年間までの間に多くの実績を残されています。その一部を紹介します。身近なところでは、子育てマップの考案により、まちのそれぞれの店舗と連携し、ミルクのお湯がもらえる券やおむつの交換ができるところが一目で分かるようにされるなど、また、全国の自治体の中で一番になされた点としては、市役所窓口でのQRコードの決済が上げられます。また、道路の損傷があれば住民からその報告をLINEで受付ができるようなシステム化をされるなど、また、本当にすごいなと思われる点では、11年間人口の流出が止まらなかったことに対し、その人口の流出率を12%減少にされるなど、11年ぶりに改善の兆しが見え始めて、人口減少から増加に至ったという点では、大きな功績ではないかと思います。また、全部長級職員によるワンチーム化や月1回各部局で起きている施策の共有、そして仕組みづくりでは自分の部署に精通するだけでなく、隣の部署では何を今課題に、どのように進んでいるのか、役所の周辺で起きている情報を全部長が共有するなど、在任中は多くの実績を残されています。しかし、この方も初めは行政のことが全くわからなかったと述べられていました。その林有理副市長は、本年9月30日に市長と約束をされた60項目の事業を成し遂げられて、4年間の任期を終えられ、退任されたということであります。各種の実績から見て、あまりにも早い退任ではないかと惜しまれます。この方こそまさに副市長、そして女性活躍推進の先進成功事例として見習うべきではないでしょうか。また、この副市長の導入について、取り入れられました市長を初め議会、そして、執行部局の心の広さに私は大きな拍手を送りたいと思います。女性の目線から見る政治、女性特有のモチベーション、きめ細かい気配り等について、さきのような真の女性のリーダーが今後古川市政にとって必要ではないかという提案であります。 近くの美濃加茂市においても、2人の女性の副市長の存在があります。この中で、お1人の副市長は、いつも岐阜新聞コラムの中に投稿されています。 多治見市の庁内を見ますと、半分以上は女性、その皆さんが第一線で市民と接する職員であり、そこでの悩みなどは、男性では補えないことも数多くあるのでは、現場なりに抱える課題もあるのではないかと思います。風通しのよいやりがいのある職場づくりと質の高い行政サービスが求められる中、課題が多くあるものと思います。こうした多くの課題への取りまとめ役として、他市の成功事例では、内部統制推進責任者の例があります。いわばカウンセラー的存在かと思います。先般、古川市長の勧めで迎えられました末松則子鈴鹿市長の講演では、女性が半分なら、半分の意見を聞いてほしい、非正規で働く女性にジェンダー平等、全ての人が男女の差異をなくし、生きやすい社会へと訴えていました。こうした観点も古川市政にとってかゆい所に手が届く、目の届かないところなどについても、二人制の導入こそ必要ではないでしょうか。強いリーダー、もちろん大事ですが、しかし、強い政権には足元にもろい面もある、これからの市政には難問題も多い、市長の負担も多くなると予測する、長く続けていると周りが見えなくなるということもあると専門家は言っています。 先日多治見商工会議所では、田代正美会頭の提案で、女性会が発足しました。タニカ電器株式会社代表取締役社長谷口幸子さんが会長になられています。今、世の中には、女性の台頭を待ち望んでいることも伺えます。岐阜県下で女性の社長は全国で一番少ないという状況が何年も続いています。多治見市から変えていくことはできないでしょうか。どこがどのように動いていくのか、形こそ変え、女性の登用を待ち望んでいることは確かであり、必然であり、女性活躍を待ち望んでいるのは、誰よりも市民の皆様ではないでしょうか。 最後に二人制の場合、その費用について、どのようになるかについては、議員費用からでも捻出できるのではないかと思います。多治見市では、先回の多治見市議会議員選挙において、24議席から21議席にしました。3議席減という数字は今議会の運営上多様な意見も重なる中、一人一人の持つ重責は、3人分負担覚悟で行われています。中でも、残念にも松浦利実議員を亡くし、この分も全員で頑張ってきています。この費用の原資はどのようになっているのか分かりません。 そこで、1人の女性副市長の登用は可能になるのではないでしょうか。 大阪四條畷市のように、新しい空気の入ることはまち全体が大きく変わるのではと思います。 こう申し上げまして、以下5項目について質問させていただきたいと思います。 1点目、古川市長誕生から4期14年がたち、古川市政に女性の副市長の登用はいかがか。脇士として市長を補佐し、女性の目線から見る考え方や捉え方、女性の活躍推進の中から取り入れられることは、今後古川市政にとって欠かせないのではないか。市長としての新しい展開が幅広くなることはもとより、市民の行政に対する賛同も得られるのではないかと考えるがいかがか。 2点目、近年各地で起こる災害、特に災害等の現場では、女性の意見は貴重であり、どう対応するかというきめ細かい点で女性にしかできない面も多い。こうした点について、先進自治体として必要と考えるがいかがか。 3点目、新本庁舎を目指す多治見市として、女性の登用は必要と考えるがいかがか。重鎮たる現副市長を支え、ともに強固な布陣として、盤石な体制ができ、開かれた新しい市役所となるのではないかと考えるがいかがか。 4点目、任期に関しては、最善の選択肢を考え、先進自治体等の例を参考にされてはいかが。 5点目、採用するに当たっては公募方式を取り入れ、審査に当たっては公表し、正しい選び方のもとで、今後の多治見市の発展に貢献できる人材を求めるについてはいかがか。 以上の5項目について執行部の御見解をお聞かせいただき、1回目の質問を終わります。よろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。   〔市長 古川雅典君登壇〕 ◎市長(古川雅典君) 女性の副市長、それも二人制というかなり具体的な御提案をいただきました。現在、本市の人口10.8万人、職員数 750人、こういうような状況の中で、副市長二人制というようなことについては市長としては考えておりません。理由としては、職員に相当厳しい行政の改革をお願いしております。加えて議会の皆さん、市民の皆さんについても人口の緩やかな減少、持続可能、こういうようなことから、公共施設の統廃合、いろいろな痛みを伴うような状況の中で、副市長の二人制というようなことについては、私自身の頭の中にはございません。これまで副市長の選任については、当然のことながら最終的に議会の同意が必要です。男性だから、女性だから、こういった視点はまったく頭に置いてきませんでした。そこの中で、最良の選択肢を自分として考える、実は副市長というのは、多治見市の場合は、相当汚れ役でございます。美味しいところは市長が取ってしまう。副市長は、やっぱり財政の問題、人事の問題、海でいうとテトラポットのようなものです。大波が来ても副市長が全てそこの中で部長級とスクラムを組んで吸収をする、こういうような中で、たまたま私が就任してからは、木股信雄副市長、佐藤喜好副市長、偶然にも男性でした。しかし、一方で、市の行政の中で女性を積極的に登用する、こういうようなことは、現在の経済部を中心として、TAJIMEALGOを初め、GOシリーズ、ああいうような感覚については、女性の中堅から若手の職員を積極的に登用して動いてきました。それは市民感覚に最も近いというようなことでございます。現在、澤田誠代市民健康部長、今回はPCR検査、あるいは新型コロナウイルスワクチン、そういうような集団接種、あるいは個別接種、多治見市医師会との対応については、本当に頑張ってくれました。また、市制80年で初めて女性の秘書広報課長になった伊藤香代課長、彼女が就任以来、新型コロナウイルス感染症のバッドニュースが毎日入ってくる、24時間眠れないような状況の中で、その要職をしっかり乗り越えようとしてくれています。市民課長の前田あゆみ、お悔やみコーナーをつくってほしい、こういうような市民からのニーズがあったときには、職員と相当真剣な議論をします。また、全国でも事例がなかった、昨年異動いたしましたが、財政課長の加藤洋子、これも県内ではあるいは全国に行っても10.8万人の都市で女性の財政課長、極めてまれでございます。このような形で今回、折角のいいボールを投げていただきましたが、市長として、市議会議員3人減員、松浦利実元議員の分も含めて4人分、そこの中でお金を上手に使って、女性の副市長はいかがですか、分かりましたというようなことを言うと、人に厳しく自分に甘い、こういうのは、やっぱり一番首長としてはよくないと私自身は考えます。これからも市の行政の中では適材適所プラス女性の力をどれだけ引き出すことができるのか、これは鈴鹿市の末松則子市長とあの大きな講演会が終わった後、多治見市役所の女性管理職、会費制で赤ワインのがぶ飲み大会がありました。ここの中でやっぱり多治見市の女性の管理職はいいよね、風通しがいいよね、私はずっと端っこでニコニコしながら聞いているだけ、こういうような状況でございました。ぜひとも、政策立案プラス政策の実行、実現に関して、しっかり多治見市の女性の職員、その意見を聞くということと同時に、聞いた意見についてはしっかり実行、実践をしていく、このような姿勢で臨んでまいります。 ○議長(石田浩司君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 全ての答弁が市長の答弁で決まったような気がしました。 今日はボールを投げさせていただきました。でも、次代を担う若手の議員がきっと次のボールを投げてくれるかなというふうに私は思います。ということは、やはり多治見市の場合、先ほども申し上げましたように、やっぱり女性の登用を待っているんです。今市長がおっしゃったように、やっぱりいろんな面で、活躍する舞台へどんどん順番に出していって、今報告もいたしましたが、1つだけ聞いてほしいなという思いがあります。 それは、古川市長はマニフェスト大賞を昨年受賞されました。今年のマニフェスト大賞は、東京都豊島区の出産議員ネットワーク・子育て議員連盟が受賞いたしました。その内容は、出産と子育ての内容から、意思決定の場に女性や子育てをしている人の視点が入ることの重要性が評価されたと、この点が上げられております。だから、やはり内部統制推進責任者という形が副市長でなくてもできるんじゃないかなと、そういう人の登用はどういうお考えですか。 ○議長(石田浩司君) 企画部長 仙石浩之君。   〔企画部長 仙石浩之君登壇〕 ◎企画部長(仙石浩之君) 今御指摘の副市長の補佐的な役割としての内部統制推進責任者の御提案があったんですが、これは非常に定義があいまいで、いったい何を指すのかというのが分かりません。ただ、屋上屋を架すというような言葉がありますけれども、副市長が内部的な最終責任者として頑張っていただいている状況からすれば、今あえてそれを補佐するという形のものを置く必要性は感じておりません。 ○議長(石田浩司君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 全て結論が出ておりますので、申し上げることはございませんが、やはりここに立っている以上は、お時間をいただいておりますので、やはり女性の登用、先ほど、2万 7,000人いる人口で 4,115人の応募があったということは、大きな声ではないかなというふうに思うんですが、もちろん全国のことですので、いろんな状況や変化もあると思います。 ある人に相談しました。議員ではないですけど、市長にこれだけ聞いてくれんかとおっしゃいました。その前に、私もこの提案をする中で、50人ぐらいの人にこの案件を伝えました。本当にいい、それは賛成したいなっていう人たちが50人中ほとんど、それは、財政とか関係ない、ただ、市民の声として、皆さんの声がそうやって上がってきたかなと思います。やっぱり政策決定の中、意思決定の場にやっぱり先ほど名前が出ていました、伊藤香代秘書広報課長や前田あゆみ市民課長や加藤洋子元財政課長、いろんな人材の女性の方がいっぱいいらっしゃいます。こういう人たちは大事なところで本当に参画していらっしゃるんでしょうか。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) 超々参画をしております。多治見市の場合は、そこに座っているだけとは全く違います。相当激しい議論の中で、特に女性職員は手を挙げて発言をする、男性同士でざっと流れそうになったときに、ちょっと待った、こういうようなことはあります。政策決定の中、あるいは政策決定の形成のプロセスの中に女性の視点を入れる、これはどこの都市にも負けないぐらいの力を持っているし、それに本市の職員はしっかり応えていてくれる、このように胸を張って言うことができます。 ○議長(石田浩司君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 多治見市の中には、女性の中でも人財という方がたくさんおられると思うんですが、こういう人たちの多治見市との関わり合いというか、こういう人たちをどのような社会の中で取り入れられていくのか、今女性のテーマがしっかり掲げられているんですけど、こういった点で受入れられる考え方についてはどういうものを持っていらっしゃるか。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) これは、審議会、委員会等が 140ぐらいありますが、女性がいない審議会、委員会等は、多治見市はゼロです。これも2年連続でできた。なぜできたかというと、加藤直美くらし人権課長が各課を回るわけです。そういうような中で、女性の声を聞いていこう、これはある意味、多治見市役所の内部が先行しました。教育委員会の教育委員は2対2で女性と男性が半々でいます。こういうようなことから、田代正美多治見商工会議所会頭も経済界もそうだよねというようなことを覚えています。多治見市の企業規模からすれば、ある意味多治見市役所が先行する、東濃信用金庫、陶都信用農業協同組合、株式会社TYK、株式会社バローホールディングス、こういった企業はそれに追従をしてくる、こういうようなことがありますので、政策立案もそうなんですが、決定の中には必ず女性が入る、その後強いのは、それを実行、実現をしていく力、特に経済部の力、今見ていただくと、本当によく分かると思いますが、これは、私は胸を張って、自信を持って県内の21市の中では別格のレベルを持っています。 ○議長(石田浩司君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 最後にお願いします。今回の一般質問の中で、女性の方が含まれると大変ありがたいんです。こういったいろんな角度で登壇していただくのも大変ありがたいことと思うんです。議員の中でも、どのツールでどの窓口に相談をしたらよいのか。例えば、議員が、個人的に課長、部長と打合せをしたことはあるかもしれません。なんかそういう窓口を広げていただくようなことはできないですか。 ○議長(石田浩司君) 市長 古川雅典君。 ◎市長(古川雅典君) これ、僕ちょっとおやっと思ったんですけど、市議会議員の皆さんが市行政に対してものを言おうとしたときに、何課のどこに行っていいのか、あるいはかなり閉ざされた閉鎖的なという感覚は僕初めて聞きました。ある意味ワンストップで、例えば、柚木崎議会事務局長を中心とした議会事務局というのは、どこの窓口でも電話1本でできます。それでしにくかったら、秘書広報課長に言っていただければ結構です。そういう部分の風穴とか、ネットワークというような部分については、僕よく申し上げますよね。この本会議場でわざわざ聞かなくても、デスクに行って聞いていただければ分かることっていっぱいあるじゃないですか。そういうようなことについては、まだまだ不十分ということであれば、私ども執行部としては秘書広報課、あるいは教育委員会の教育総務課、ワンストップでいけば議会事務局がしっかりサポートをさせていただく、このことについては、不十分であればさらに磨きをかける、こういったことについてはお約束を申し上げます。 ○議長(石田浩司君) 10番 古庄修一君。   〔10番 古庄修一君登壇〕 ◆10番(古庄修一君) 最後に市長、しっかり約束していただきました。どうか、すばらしい多治見市の市政になりますように祈りまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)     ------------------------- △散会 ○議長(石田浩司君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。 本日はこれをもって散会いたします。   午後3時43分散会     ------------------------- 上記会議の顛末を記録し、相違なきことを証するためここに署名する。  令和3年12月14日               多治見市議会議長   石田浩司               多治見市議会副議長  柴田雅也               多治見市議会議員   城處裕二               多治見市議会議員   奥村孝宏...